オーストラリアでの「ジ・オープン」を巡る戦い
2015年12月4日(金)午後4:08

オーストラリアでもっとも人口の多い都市、シドニー。素晴らしい天気のもと、オーストラリア最古のゴルフクラブ、ジ・オーストラリアン・ゴルフクラブを舞台に繰り広げられたエミレーツ・オーストラリア・オープンは第2ラウンドを終了。世界ランキングNo.1で連覇を狙うジョーダン・スピースは「68」で回り、通算3アンダーで3位タイにつけた。
この大会は、世界9カ国で開催される2016年全英オープン予選会シリーズの最初の大会。今週、トップ10に入った選手でまだ出場権を手にしていない3人が来年の全英オープンの出場権を手にする。
PGAツアーは、フェデックス セントジュード クラシック、クイッケンローンズナショナル、ザ・グリーンブライアー クラシックが対象。ヨーロッパでは、ノルディア・マスターズやフランスとスコットランドのナショナルオープンなどチャンスはたくさん用意されており、36ホール勝負となる最後の予選会も待っている。「ジ・オープン」と言われる所以は多くの人に全英で戦うチャンスが与えられることにある。来年の全英オープンゴルフ選手権の舞台はスコットランドのロイヤルトゥルーンとなっている。
今大会での出場権獲得を目指す主な選手は、元世界No.1のリー・ウェストウッド、ジョン・センデン、ニコラス・コルサーツ、2006年に全米オープンを制したジェフ・オギルビー、マット・ジョーンズとなっている。
トリップ・アイゼンハワー
「このシステムによって、全英オープンの選手層が厚くなるのは確かです。2ラウンドの予選会からだけでなく、世界各国の大きな大会で良い成績を残した選手が出られるわけですからね。トップ10に入らないといけませんから、ハードルは決して低くありませんし、2ラウンドを終えた時点でウェストウッドもトップ10に入っていませんから最低でもトップ10に入って、そのなかで出場権をも他の選手のトップ3に入る必要があります。また、選ばれている大会もレベルの高い大会ばかりです。全英オープンは誰もが出たい大会ですしね」
優勝以外にも目標があることになるが、ジョーンズ、ウェストウッド、コルサーツなどは、どれくらい全英オープンを意識しながら残りのラウンドを戦うことになるのだろうか?
トリップ・アイゼンハワー
「状況は把握しているはずですが、だからといって終盤の攻め方が変わるわけではありません。全英オープンに出たい気持ちはありますが、大会で優勝するのが一番の目標です。優勝が不可能ならトップ10狙いに変わる可能性はありますけどね」
ウェストウッドらがいない全英オープンも想像しがたいが、優勝争いとは別にもう1つの戦いにも注目が集まる。
ゴルフセントラル 11月28日号より
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写真提供:Getty Images