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海外女子

藍の相棒がキャディ・オブ・ザ・イヤーに輝く

2011年2月28日(月)午後0:59

 米女子ツアーの今季第2戦HSBC女子チャンピオンズ(シンガポール、タナ・メラCC)ではカリー・ウェブ(豪)が逆転優勝を飾り、ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだ宮里藍の大会連覇はならなかった。しかし、彼女には成績以外に嬉しい出来事があった。

 それは大会2日目終了後に行われた恒例の『キャディナイト』でのこと。毎年同イベントでは選手やキャディが投票を行い最も優秀なキャディが選ばれるのだが、栄えある“キャディ・オブ・ザ・イヤー”に宮里のバッグを担ぐミック・シーボーン氏が選ばれたのだ。「アイに感謝したいです。すべてアイのお陰。我々キャディはこのイベントを励みに1年間仕事に精を出している。主催者のHSBCにも感謝したい」と謝辞を述べたシーボーン氏。

 宮里とのコンビで昨季米ツアー5勝を挙げたことが同僚たちに大きく評価されての受賞に、普段ポーカーフェイスのシーボーン氏も満面の笑み。地元の美術学校の生徒がデザインした他のキャディとは色違いの特製ビブが手渡され、大会の3日目と4日目、シーボーン氏はそれを身につけて宮里を支えた。

 宮里とシーボーン氏との出会いは2005年の全米女子オープン。親交のあるウェブのキャディの紹介で、以前ローラ・デービース(英)のバッグを担いでいたシーボーン氏が専属になることを快諾。「最初はほとんど何も話せなかった。無言でラウンドしてました(笑)」と宮里は語るが、次第に打ち解け、今では「ミック(シーボーン氏)が一番私の英語を理解してくれるし、すごく信頼しています。何かラウンド中に気になることがあれば、後で徹底的に話し合って意思の疎通を図っています」と、今では自他ともに認めるツアー屈指の名物コンビに成長した。

 米ツアーで結果を出せなかった頃「キャディを替えたら?」と周囲に言われても、断固拒否してシーボーン氏を起用し続けた宮里。相棒の受賞に「心から嬉しい!」と最高の笑顔を見せていた。
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