石川、片山、藤田らが激突する国内メジャー前哨戦!
2012年10月3日(水)午前10:27
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世界のトッププレーヤーたちが集結した国内女子ツアー、日本女子オープンゴルフ選手権競技の余韻が残る横浜エリアで、今週は国内男子ツアーのキヤノンオープン(4?7日/神奈川県、戸塚カントリー倶楽部)が開催される。
次週には沖縄県を舞台に初めて行われる国内最高峰の今季公式戦第3戦、日本オープンゴルフ選手権競技(11?14日/沖縄県、那覇ゴルフ倶楽部)が控えており、今大会はその前哨戦としての意味合いも強い。実際、昨季大会で9年ぶりのツアー5勝目を飾った久保谷健一が、これに勢いを得て翌週の日本オープンで優勝争いを展開した。残念ながらプレーオフでベ・サンムン(韓)に敗れてしまったが、キヤノンオープンが大一番への足がかりとなったことは紛れもない事実だ。
それだけに、今年の大会にも選手たちは様々な思惑を持って乗り込んでくる。中でも勝ちたい気持ちが特に強いのは、石川遼と片山晋呉だろう。
一昨年の三井住友VISA太平洋マスターズ以来、約2年間勝ち星に見放されている石川は、今季は米国遠征を中心にプレー。8月半ばでこれを終えて帰国後は国内ツアーに専念しているが、2週連続予選落ちの後も3試合続けてトップ10入りできず、思うようなプレーが出来ていない。だが、先週のコカ・コーラ東海クラシックで6位タイに入り、ようやく上昇の兆しをつかんだところ。それだけに早くウィナーズサークルに戻ろうと必死の戦いを見せてくれるはずだ。
一方、ツアー通算26勝を誇る片山も2008年三井住友VISA太平洋マスターズ以来、約4年間勝利から遠ざかり、25勝を挙げ永久シード権を獲得したことでバーンアウトしたと思われていた。それでも先週は、台風の接近と競争するように行われた最終日に6アンダー66を叩き出し、H・W・リュー(韓)とのプレーオフに持ち込んだ。1ホール目で敗れて単独2位に終わったものの、台風の影響でギャラリーの安全を考えての“無観客試合”だったことを残念がるほど戦うことに意欲を燃やすまでに強い気持ちを取り戻してきた。「いつ勝ってもおかしくない」と自ら胸を張ってアピールしているだけに怖い存在だ。
大一番の前哨戦ということもあり、賞金ランキング首位を快走する藤田寛之や、同ランク2位のブレンダン・ジョーンズ(豪)、3位の金亨成(韓)をはじめ、ショットメーカーの池田勇太、ルーキーの藤本佳則らもこぞって参戦。ここで自信をつけて公式戦に臨むべく、気合十分で大会に臨む。