バーディ合戦の中、ここしばらくスランプに苦しんでいた元祖天才少女ミッシェル・ウィー（米）が順位を上げ、初優勝に向け絶好のポジションを確保した。

　現地時間18日に行われた米ツアーのLPGAステート・ファーム・クラシック（イリノイ州スプリングフィールド、パンサー・クリークCC）第2ラウンド。ノーボギーの7アンダー65をマークしたウィーが、初日からの首位を守ったクリスティーナ・キム（米）に1打差の2位タイに浮上した。

　2位タイには他にマクドナルドLPGA選手権でメジャー初制覇を成し遂げた19歳のヤニ・ツェン（台）、ベテランのシェリー・ターナー（米）、2日連続66をマークしたオー・ジヨン（韓）がつけている。

「パットが入れば、もっともっとスコアを伸ばせていた」と前日67の好スコアにも不満げな様子だったウィー。「明日は今日バーディが獲れなかったホールすべてでバーディを奪いたい」と宣言して望んだ第2ラウンドは、その言葉通り7アンダーの猛攻で10位タイから2位タイへ躍進した。

　14歳で男子のソニー・オープン・イン・ハワイに出場し、予選通過まであと1打と迫り、天才少女の名を知らしめたウィーだが、手首の故障からスランプに陥り、最近は女子の試合でも予選通過がままならない状態が続いていた。しかし、スタンフォード大学に通い始めてから、徐々に本来の調子を取り戻しつつある。未だプロとしての勝星がない元祖天才少女の決勝ラウンドでの戦いが楽しみになってきた。

　一方、初日ウィーと並び10位タイの好発進を切っていた宮里藍は伸び悩んだ。上位がこぞってスコアを伸ばす中、2バーディ、2ボギーのイーブンパー72にとどまり、通算5アンダーで38位タイに後退した。