依然として宮里藍が優勝を狙える位置に踏ん張っている。

　雷雨の影響で進行が大幅に遅れている米女子ツアーのP＆G ビューティー・NWアーカンソー選手権（アーカンソー州ロジャーズ、ピナクルCC）は現地時間の5日、日没順延となった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行ったが、この日も全選手がホールアウトするには至らず、2日続けてサスペンデッドが決定した。

　そんな中、第1ラウンドで5アンダー67の好スコアをマークし上位につけていた宮里は、雨でやわらかくなったグリーンを積極的に攻めて、前半からバーディを量産。ハーフで3アンダーとスコアを伸ばすと、折り返し直後の1番でこの日4つ目のバーディを奪い上位をうかがう展開に。その後パープレーで凌いで7番ホールを終えた時点でサスペンデッドとなり、最終日は20ホールの長丁場を乗り切らなければならなくなった。

　だが通算9アンダーは暫定トップタイのミーナ・リー（韓）と池恩熹（韓／16ホール終了）に3打差と優勝圏内。ショットメーカーが有利と見られるコースで、悲願の初優勝を狙うことになる。

　上位は暫定首位グループと1打差の通算11アンダー暫定3位タイに前日のトーナメントリーダー、リー・スンワ（韓／16ホール終了）の他、この日10アンダー62のトーナメントレコードをマークしたアンジェラ・パーク（ブラジル）、ツアー2年目のクリスティー・マクファーソン（米）の3人が続き、宮里と同じ暫定6位タイにジョン・ジャン（韓）、リー・ジヨン（韓）の実力者がつけている。

　上田桃子は第1ラウンドの「納得いかないプレー」を挽回すべく、出だしから果敢に攻めて、前半1イーグル、4バーディ（2ボギー）の猛攻で4アンダーペースのプレーを続けたが、後半に入り失速し、13ホール終了時点で通算3アンダー。ポーラ・クリーマー（米／15ホール終了）、ナタリー・ガルビス（米／16ホール終了）らと並び、暫定45位タイにとどまっている。

　その他、全米女子オープンチャンピオンのインビー・パーク（韓）は15ホール終了時点で通算7アンダーとし、昨年の全米オープンチャンピオン、クリスティー・カー（米）らとともに暫定11位タイ。