宮里藍が自らの誕生日に花を添えるトップタイの好スタートを切った。

　米女子ツアーのウェグマンズLPGAはニューヨーク州ピッツフォードのロカストヒルCCを舞台に現地時間の19日、第1ラウンドの競技を終了した。マクドナルドLPGA選手権で予選落ちを喫したあと、居を構えるロサンゼルス郊外で入念に調整を行った宮里は、約10日ぶりの試合で、ハツラツとしたプレーを披露。4バーディ、ノーボギーの4アンダー68をマークし、ジョン・ジャン（韓）、クリスティー・カー（米）、インビー・パーク（韓）らと並び首位タイと絶好の滑り出しを見せた。

「1打1打に100パーセント集中できました」と言う宮里は、この日ショットが絶好調。切れ味の良いアイアンで次々とバーディチャンスを作り、久々に会心のゴルフを見せた。欲を言えば、あと2つか3つスコアを伸ばせていたはず。最終ホール（9番）も2メートル弱のバーディチャンスを惜しくも外し、単独トップに立つことは出来なかった。だが、首位タイの好スタートにも「明日以降も（今日と）同じことをしなければならない」と気を引き締めた宮里。「欲を抑え、目の前に1打に集中したい」と言う表情に決意がみなぎっていた。

　昨年後半からのスランプにそろそろ区切りをつけ新たな飛躍を図りたい宮里にとって、全米女子オープンという最大の目標を翌週に控えた大事な大会。ここで完全に復調し、次週メジャーに挑みたいものだ。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア（メキシコ）がイーブンパー72で36位タイとやや出遅れ、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は1オーバー73で56位タイ。ポーラ・クリーマー（米）が2オーバー74、75位タイと第1ラウンドは3強が苦しんだ。

　また先々週、ヨーロッパで6位に入り復活の兆しを見せている元祖天才少女ミッシェル・ウィー（米）が、3バーディ、2ボギーの1アンダー71と安定したプレーで21位タイにつけている。なお上田桃子は今大会に出場していない。