ロレーナ・オチョア（メキシコ）がスコアを伸ばせず、上位は混戦模様を呈している。

　米女子ツアーの今季メジャー第2戦、マクドナルドLPGA選手権はメリーランド州ハバー・ド・グラースのブルロックGCを舞台に現地時間の7日、第3ラウンドの競技を行った。当初は2人1組のツーサムで回る予定だったが、午前中の濃霧の影響でスタートが大幅に遅れ、3人1組のスリーサムに変更。気温が35度近くまで上がる熱波に各選手とも集中力を維持するのが難しい展開となった。

　そんな中、前日トップに立ったオチョアはスタートホールからつまずいてボギー発進。7番パー3ではラフからのアプローチを空振りするなど、らしからぬプレーでイーブンパー72止まり。通算10アンダーはアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）と並び3位タイに一歩後退した。「今日はなぜかスイングが早くなってしまい、バランスを崩してミスをする場面が多かった。私の日ではなかった」と苦い表情を浮かべたオチョア。だが、首位とはまだ2打差と逆転可能なポジションに「差を広げられなくて良かった。この位置なら良しとしなければ」と逆転Vに意欲を見せた。

　苦しんだオチョアを尻目に好調なプレーを見せたのが、飛ばし屋のリー・ジヨン（韓）。後半15番でイーグルを奪うと、16番でバーディ、最終18番もバーディで締めくくり通算12アンダーで単独トップに躍り出た。「ドライバーとパターが良かった。ロングヒッターだからイーグルを獲るのに苦労しないんです」と満面の笑み。リーに1打遅れの単独2位に、この日7アンダー65と爆発したマリア・ヨース（スウェーデン）がつけている。

　一方、上田桃子は好調なショットで再三チャンスを作ったが、惜しいところでパターが入らず、1アンダー71止まり。通算6アンダー12位タイに足踏みした。「午後のラウンドでグリーンが荒れていたこともあってラインが読み難かった」と2バーディ（1ボギー）にとどまった上田。首位との差は『6』と開いてしまったが「優勝を諦めたわけじゃありません。1打1打丁寧にプレーすれば結果はついてくると思う」とあくまでも前向き。「今日パットが入らなかった分、明日は入ってくれるでしょう」と自らに期待する上田の最終ラウンドのプレーに注目したい。

　なお宮里藍は予選で姿を消している。