アンジェラ・スタンフォード（米）が逃げ切りで、約5年ぶり通算2勝目を挙げた。

　米女子ツアーのベル・マイクロLPGAクラシックは、アラバマ州モービルのロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル、マグノリア・グローブスGCを舞台に、現地時間の14日、最終ラウンドの競技を終了。この日単独トップからスタートしたスタンフォードが、スコアを1つ落とし後続に1打差と迫られながら、通算11アンダーでツアー2度目の優勝を飾った。

「ホッとしています。最後のパットはどうやって入れたのか、正直覚えていないくらい！」と相好を崩した。ルーキーのシャンシャン・フェン（中）に1イーグル、4バーディ（2ボギー）で猛烈な追い上げを受け、最終ホールでスタンフォードが1.5メートルのパーパットを入れなければ、プレーオフという緊迫した場面を迎えた。スタンフォードは「手をしっかり動かして、きっちり打ちなさい」と自らに言い聞かせ、土壇場でパーセーブに成功し、かろうじて逃げ切った。

　03年のデビュー3年目で初勝利を飾るまでは順調だったが、それ以降何度も優勝争いを演じながら、勝てない日々が続いた。「1勝目は無我夢中だったけれど、2勝目は考え過ぎて難しかった」と本人。しかし、ようやく約5年ぶりに勝利の女神が微笑み、「自信がついたので、これを飛躍につなげたい」と笑顔を見せた。

　その他上位は、通算8アンダー単独3位にキム・ホール（米）が入り、今季2勝目を狙ったキャサリン・ハル（豪）は通算7アンダーで、ダニエル・ドウニー（米）らとともに4位タイどまり。また、この日4アンダー68をマークしたスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が通算4アンダー10位タイに食い込んだ。

　同じ10位タイには、2試合連続Vを目指したクリスティー・カー（米）、初日のトーナメントリーダーでルーキーのアンナ・ローソン（豪）他が入っている。なお、第1ラウンド117位タイと出遅れたポーラ・クリーマー（米）は通算3アンダー16位タイで4日間の競技を終えた。