メジャーの舞台で日本勢が大活躍している。

　米女子ツアーの今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープンは英国のサニングデールGCを舞台に現地時間の1日、第2ラウンドの競技を行った。前日2位タイにつけた不動裕理はこの日、10番パー5でセカンドショットを約1.5メートルに乗せるスーパープレーでイーグルを奪うなど好調を維持。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、韓国の賞金女王・申智愛（韓）と首位を分け合った。

　1打差の単独3位にジュリー・インクスター（米）、2打差の4位タイにこの日のベストスコアの7アンダー65と爆発したクリスティー・カー（米）と宋ボベ（韓）の2人が続き、宮里藍が通算7アンダーでロレーナ・オチョア（メキシコ）らとともに6位タイのV圏内へ浮上。第1ラウンド2位タイの上田桃子はスコアを伸ばせなかったが、通算6アンダーで9位タイに踏ん張っている。

　メジャーにはこれまで何度も挑戦しているが、最高位は11位タイと優勝争いにさえ縁のなかった不動。ここ10年、常に日本ツアーを引っ張って来た第一人者にようやくメジャー勝利のチャンスが巡って来た。「今日は風が強かったけれど、ショットが良かったです。パットはもう少し入っても良かったけれど、去年やそれ以前に比べたら、断然良いです」と笑顔の不動。16番までに1イーグル、3バーディを奪い、一時単独トップにも立ったが、最終18番をボギーとし申と並ぶトップタイ。周囲は1977年（全米女子プロゴルフ選手権優勝）の樋口久子以来、日本人2人目のメジャーチャンピオン誕生の瞬間を切望しているが、本人は「まだ2日が終わったところ。まだまだ先は長いです。今はただ1ホールごとにベストを尽くすだけ」と普段と変わらず冷静そのものだった。

　また、前日の13位タイから6位タイに順位を上げ、第3ラウンドにオチョアと同組のラウンドが実現する宮里は、10番でのイーグルの他、5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと出入りは激しかったが、3アンダー69にスコアをまとめ「10番のイーグルと18番のパーはすごく大きかった。明日も地道に今のままのプレーを続けたい」とマイペースを貫く決意を語った。4年前に予選落ちを喫し涙したサニングデールの地で、今回はうれし涙を流せるか？

　一方の上田は、15番まで通算9アンダーで上位をキープしていたが、16番でスリーパットのボギーを叩いて流れを悪くし、上がり3ホール連続ボギーで9位タイへ後退。「詰めが甘い」と自らに活を入れ、「何とか気持ちを切り替えて明日に臨みたい」と巻き返しを誓った。

　その他の日本勢は、横峯さくらが通算1アンダー46位タイで予選を通過したが、佐伯三貴は通算5オーバー111位タイ、馬場ゆかりは通算6オーバー115位タイで決勝ラウンド進出を逃している。