約5年ぶりツアー2勝目を狙うアンジェラ・スタンフォード（米）が単独トップに浮上した。

　米女子ツアーのベル・マイクロLPGAクラシックは、アラバマ州モービルのロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル、マグノリア・グローブスGCを舞台に、現地時間の13日、第3ラウンドの競技を終了。首位に2打差の単独2位からスタートしたスタンフォードが7バーディ、2ボギーの5アンダー67で回り、通算12アンダーでトーナメントをリードした。

　4打差の2位に先のCNカナディアン女子オープンでツアー初Vを飾ったキャサリン・ハル（豪）が続いている。通算6アンダー3位タイに初日トップタイ発進のルーキー、シャンシャン・フェン（中）の他、悲願のツアー初優勝を目指すアンジェラ・パーク（ブラジル）。通算5アンダー5位タイにはこの日のベストスコア8アンダー64を叩き出したツアー3年目のダニエル・ドウニー（米）らがつけている。

　一方、前日単独トップに立ち、2試合連続勝利を狙うクリスティー・カー（米）はスコアを4つ落とし、ドウニーと同じ5位タイに後退。初日117位タイと出遅れたポーラ・クリーマー（米）は5アンダー67の好スコアで通算2アンダー21位タイに浮上した。

　約5年ぶりの優勝を狙うスタンフォードは「前半バタバタしてしまったけれど、後半は良いプレーが出来ました。こういうポジションで戦うのは久しぶりなので、明日も自分のプレーを楽しみたいですね」と笑顔を見せた。

　しかしその笑顔も出身地のテキサスに話が及ぶと一変。「ハリケーンが心配です。両親も居ますし、地元の人たちがどうなっているか…」と表情を曇らせた。大型ハリケーン、アイクが13日に同地に上陸し、180万世帯が停電、100万人が避難するなど甚大な被害が予想される。「今はただ祈るしかない。心が痛いです」と熱心なクリスチャンであるスタンフォード。災害に怯える地元の人々の心に希望の火を灯すためにも、最後の最後まで首位の座を守り抜きたいものだ。