前週アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）とのプレーオフに敗れたポーラ・クリーマー（米）が、雪辱を胸に今季2勝目を目指す。

　現地時間3日、米女子ツアーのセムグループ選手権（オクラホマ州ブロークン・アロー、セダー・リッジCC）は第3ラウンドの競技を終了。単独首位からスタートしたクリーマーが2アンダー69で回り、通算3アンダーでトーナメントリーダーの座をキープした。

　2打差の単独2位に、この日のベストスコア4アンダー67をマークしたベテランのジュリー・インクスター（米）がつけた。通算1オーバー3位にブリタニー・ラング（米）、通算2オーバー4位タイにリタ・リンドレイ（米）とアンジェラ・スタンフォード（米）が続く展開。出場5試合連続Vを目指すロレーナ・オチョア（メキシコ）はスコアを伸ばせず、通算5オーバー6位タイにとどまっている。

　第2ラウンドと同じく終盤の16番と18番をボギーとしながら、単独トップの座を守ったクリーマーは「良いゴルフはできています。ロングパットが決まってくれたし、アイアンも切れていた。ただティーショットでフェアウェイを外すホールが多かったのが納得の行かないところ。これから練習場に行って明日に向けて修正します」と、課題を口にした。

　今季はフィールズオープンですでに1勝を挙げているが、前週はアニカにプレーオフで敗れ悔しい思いをした。「ロレーナ（オチョア）も6位（タイ）に居るし、何があるかわからないけれど、勝ちたい。最終日はまた私が得意な風が吹くらしいので、そうしたら有利になると思う」と後続との2打差を守り切る気満々だ。

　対するオチョアは「後ろからまくるのは楽しい。明日は是非逆転を狙いたい」と8打差を意に介していない様子。どちらにせよ最終ラウンドはツアーを代表するプレーヤーの熾烈な優勝争いが見られそうだ。

　また、予選ラウンド終了時で5位タイの好位置に踏ん張った宮里藍はこの日苦戦。後半3連続ボギーを叩き、2バーディ、6ボギーの4オーバー75とスコアを崩し、通算6オーバー11位タイに後退した。「結果を求めるのはまだ早すぎる」とスランプからの完全復調はお預けだが、最終日は今季初のベスト10入りを目指して欲しい。