宮里藍が我慢のゴルフで好位置をキープした。

　米女子ツアーのセムグループ選手権はオクラホマ州ブロークン・アローのセダー・リッジCCを舞台に現地時間2日、第2ラウンドの競技を終了。前夜同地を襲った嵐の影響で、前日に引き続き強い風が吹き、上位の選手のスコアが伸び悩んだ。そんな中、宮里は3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー73とスコアを落としたものの、通算2オーバーは第1ラウンドと順位は変わらず5位タイで予選ラウンドを終えた。

　スタートホールで幸先の良いバーディを奪ったが、宮里はハーフターン直後の3番パー4でダブルボギー、5番でボギーを叩き、一時通算4オーバーまでスコアを崩し、ズルズルと後退しかけた。しかしそこで踏みとどまったところが、復調の証。上がり2ホール連続バーディで締めくくり、首位との差も『3』と、逆転可能なポジションを維持した。常々「風の中のラウンドは得意」と話しており、コンディションが難しいほど「チャンスはあると思う」と語っている宮里。残り2日、完全復活を目指し優勝戦線に挑む。

　上位はイーブンパー71で回ったポーラ・クリーマー（米）がただひとりアンダーパー（通算1アンダー）で単独トップに浮上。1打差の2位にオー・ジヨン（韓）、通算1オーバー3位タイにブリタニー・ラング（米）、リタ・リンドレイ（米）が続いている。

　一方、出場5試合連続優勝の記録がかかるロレーナ・オチョア（メキシコ）は、まさかのノーバーディ。3オーバー74でホールアウトし、通算5オーバー21位タイに順位を下げた。だが、「昨日と風向きが全く逆だった。スコアを落としたのはリズムが悪かったせい。でも自然に対して文句は言えない。そんなに落胆しているわけじゃない」とあくまでも前向きな姿勢は崩していなかった。同じ21位タイには初日2位タイの好スタートを切ったディフェンディング・チャンピオンの金美賢（韓）らがつけている。

　また、前週優勝争いを演じた上田桃子は前半からボギーが止まらず、2バーディ、7ボギー、1ダブルボギーで2日連続7オーバー78。通算14オーバー101位タイで予選落ちが決まった。