上田桃子と同期のルーキー、ヤニ・ツェン（台）がコースレコードでトップに躍り出た。

　現地時間の18日に行われた米女子ツアーのギンオープン（フロリダ州リユニオン、ギン・リユニオンリゾート）第2ラウンド。06年にクリスティー・カー（米）がマークした7アンダー65のコースレコードを1打縮める8アンダー64と爆発したツェンが、通算12アンダーで、第1ラウンドの3位タイから単独首位に浮上した。

　2打差の2位にスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が続き、通算9アンダー3位タイに4週連続優勝を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）とミネア・ブロムクヴィスト（フィンランド）がつける展開。第1ラウンド首位タイのカリン・コーク（スウェーデン）とテレサ・ルー（台）はともに通算8アンダー5位タイに順位を下げた。

「コースレコードはうれしいけれど、できれば自己ベストの62を更新したかった」とルーキーとは思えない、堂々たる態度でインタビューに応じた首位のツェン。アマチュア時代は元祖天才少女ミッシェル・ウィー（米）を打ち負かすなど、将来を嘱望される存在だった。米女子ツアーにデビューを飾った今年のSBSオープン at タートルベイでいきなり8位タイ。先月のマスターカード・クラシックでも2位に食い込み、今季ツアーの“台風の目”的な存在になっている。

　明日は「楽しみにしていた」オチョアとの同組対決はお預けになったが、「小さい頃から世界ナンバー1プレーヤーになるのが夢だった」と言うティーンエイジャーの恐れを知らない攻撃ゴルフに注目だ。

　一方、日本勢は同じくルーキーの上田が踏ん張った。初日わずか5ホールにとどまったフェアウェイキープがこの日は『9』。ショットが安定したことでゴルフの内容が向上し、3バーディ、1ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算3アンダーで前日の32位タイから22位タイに浮上。しかし第1ラウンド好調な滑り出しを見せた宮里藍は1バーディ、1ダブルボギーの1オーバー73にとどまり、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）と同じ通算1アンダー41位タイに後退している。