ロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョアが、2試合連続Vに向かって地元メキシコへと乗り込んでいる。

　現地時間14日開幕の米女子ツアー、マスターカード・クラシック（メキシコ、メキシコシティー、ボスケ・リアルCC）に臨むオチョアは、自らの今季初戦となったHSBC女子チャンピオンズで圧勝。ライバル達を寄せ付けない強さは、女タイガーとも呼ばれ、オチョア時代の到来を印象付けた。

　2年連続賞金女王となり、世界ランク首位の座も安泰と、まさに現女王の座を欲しいままにするオチョア。だが、前女王のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の逆襲や若手の台頭もあり、うかうかしている暇はない。

　オフシーズンの間に磨いた技で、勝星を重ねてライバル達に差をつけなければ、グローバル化が進み、層の厚い同ツアーでは、女王の座をキープすることは難しいからだ。トップに君臨しても「私にはまだまだやることがある」と、キッパリと言い切ったオチョアだけに、その進化を見るのもファンにとっては楽しみ。昨年より大きくなった姿を、地元でしっかりと披露してほしい。

　一方、ディフェンディング・チャンピオンのミーガン・フランセラ（米）は、アニカを撃破して初優勝を手にした昨年のイメージを再現しようと必死になっており、こちらにも注目だ。

　日本勢はルーキーの上田桃子が一時帰国。ツアー3年目の宮里藍もロサンゼルス近郊の自宅で調整中と、いずれも出場を回避している。