宮里藍が完全復活に向け好スタートを切った。

　米女子ツアーのP＆G ビューティー・NWアーカンソー選手権はアーカンソー州ロジャーズのピナクルCCを舞台に現地時間4日開幕。だが、前夜から降り続いた雷雨のためスタートが大幅に遅れ、第1ラウンドは72人がホールアウトできないまま日没順延が決定した。

　そんな波乱の幕開けにもめげずに気を吐いたのが、ここのところ上り調子の宮里。この日はスタートホールの1番でまずバーディを奪うと、前半だけで3バーディのハイペース。後半に入ると11番から3連続バーディをマークし、6アンダーで一時トップタイに躍り出た。17番パー3でボギーを叩いて残念ながら後退したが、暫定トップのリー・スンワ（韓）に3打差の暫定3位タイ（5アンダー67）と絶好のポジションを確保した。

　先々週のウェグマンズLPGAで今季初のベスト10入り（6位タイ）を果たすと、全米女子オープンでは順位こそ27位タイだったが、「これまでの全米オープンの中で一番納得できる内容だった」と、大きな手応えを得てアーカンソーに乗り込んできた。そして初日にこの爆発。距離があまり長くなく、正確なショットが要求されるコースは宮里向きと言える。上位には韓国の若手が目白押しだが、ライバルに負けず最後まで集中力を維持し、悲願の優勝を狙いたい。

　一方、上田桃子はスタートダッシュならず。3バーディ、4ボギーの1オーバー73と平凡なスコアで、ポーラ・クリーマー（米）らとともに暫定86位タイからのスタートとなった。

　その他上位は、6アンダー66、暫定2位にH.J.チョイ（韓）、宮里と同じ暫定3位タイに池恩熹（韓）他がつけ、昨年のこの大会で非公式ながら優勝したステイシー・ルイス（米）が3アンダー69で回り、モーガン・プレセル（米）らとともに暫定8位タイにつけている。