老舗トーナメントが2010年で最後を迎えるという話が出て、センチメンタルなムードに包まれている。

　米女子ツアーのLPGAコーニング・クラシックは現地時間22日、ニューヨーク州コーニングのコーニングCCで開幕する。だが、歴史ある今大会が2010年で終わるという噂が選手の間を駆け巡り、ベテラン達は複雑な表情を見せている。87年に外国人初の賞金女王になった岡本綾子も89年の今大会で優勝。ニューヨーク州西部のガラス工芸の町、コーニングで年に1度のイベントとして行われてきた大会は今年で第30回を迎えた。それだけに、様々な思い出を抱くベテラン選手も多い。

　だが、現コミッショナー（キャロライン・ビベンス女史）になってから、賞金アップを狙うあまり、老舗スポンサーが撤退。消えていく大会が多く、今大会もその例に漏れないようだ。歴代優勝者も含めたベテラン勢は、様々な気持ちを隠さず打ち明けている。だが、現在、旬な若手たちはそういった意識もあまりない。今季2勝でさらに勝ち星を重ねようと意気込むポーラ・クリーマー（米）を筆頭に、思う存分暴れるはずだ。

　尚、日本勢は宮里藍、上田桃子共に出場しない。