今季いっぱいでの引退表明をしたばかりのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）と、その後継者、ロレーナ・オチョア（メキシコ）の戦いがヒートアップしそうだ。

　現地時間15日開幕の米女子ツアー、サイベース・クラシック（ニュージャージー州クリフトン、アッパー・モントクレアCC）大会直前のインタビューで、アニカは突如、今季限りでの現役引退を宣言。同時に、シーズン最初からロレックスランクNo.1の座をオチョアから奪い返すことを公言しており、残り少ない2人の直接対決に注目が集まっている。

　今季開幕戦のSBSオープンで復活優勝し、すでに3勝と絶好調のアニカと、3月から4月にかけての4週連続優勝で最強の気配を漂わせた後、やや勢いがダウンしたオチョア。新旧女王対決は新たな局面をむかえ、緊張の糸が張り詰めている。

　第1ラウンドの組み合わせは、アニカが昨年の全米女子オープン覇者、クリスティー・カー（米）、ナタリー・ガルビス（米）と同組。オチョアはゴルフ殿堂入りを果たしているカリー・ウェブ（豪）、リー・ジヨン（韓）とプレーする。最終日に直接対決が見られることをファンも本人達も望んでいるだけに、実現が楽しみだ。

　一方先週、共に予選落ちを喫した日本勢2人は、巻き返しに必死の戦いとなる。予選落ちが決まった後、悔し涙をこぼした米ツアールーキーの上田桃子が、どこまで調子を戻してくるか。またツアー3年目の宮里藍も踏ん張りどころとなる。