ロレーナ・オチョア（メキシコ）が後続に11ストロークの大差をつけ完全優勝を飾った。

　米女子ツアーのコロナ選手権はオチョアの母国メキシコのトレス・マリアス・レジデンシャルGCを舞台に、現地時間の13日最終ラウンドを行った。この日4つスコアを伸ばしたオチョアが通算25アンダーのトーナメントレコードで、3週連続Vと今季4勝目をマーク。さらにあと1ポイントに迫っていたゴルフ殿堂入りの資格もこの1勝で満たし、ツアー6年目での快挙を成し遂げた。

「メキシコで優勝して殿堂入りできるなんて夢みたいです」と喜びを爆発させたオチョア。後続に7打差の単独トップでスタートしたこの日、前半で3つのバーディを奪い優勝を不動のものとした。だが、後半の11番パー4でまさかのトリプルボギーを叩く場面も。「あれは4日間のツアー最少ストローク記録を破りたいという気持ちが裏目に出た」と悔やんだが、態勢に影響はなく、その後4バーディを追加して4アンダー69でフィニッシュ。シーズン初登場のHSBC女子チャンピオンズに続き今季2度目の11打差での勝利となった。

　これで優勝賞金の19万5,000ドル（約2,000万円）を追加し、今季の獲得賞金は早くも100万ドル（約1億円）の大台を突破。「誰にもこの勢いは止められない」とオチョア本人が語っており、年間グランドスラムの期待が一層募る展開となった。

　上位はオチョアに11打差の単独2位にキム・ソンヒ（韓）が続き、上がり3ホールでスコアを3つ落としたインビー・パーク（韓）がカリーン・イシャー（仏）と並び3位タイ。またこの日8バーディ、1ボギーの7アンダー66と爆発したカリン・コーク（スウェーデン）が、通算12アンダーで5位タイに入っている。