上田桃子がツアー史上15人目の快挙を達成し、2位タイの好発進を切った。

　米女子ツアーの今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープンが英国のサニングデールGCを舞台に、現地時間の7月31日開幕。風が比較的弱くグリーンがやわらかかったこともあり好スコアが続出する中、日本勢の健闘が目立った。首位はメジャー最年長優勝を目指すジュリー・インクスター（米）でノーボギーの7アンダー65だったが、1打差の2位タイに上田と不動裕理がつけ、4アンダー68で回った宮里藍も13位タイからのスタートとなった。

　特にメジャー最後の登場となるアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）、グランドスラマーのカリー・ウェブ（豪）と同組で回った上田は、中盤の9番パー4と10番パー5で連続イーグルを奪う離れ業をやってのけ「2連続イーグルは初めて。組み合わせに恵まれて、落ち着いてプレーが出来た。フィーリングがとてもいいので、最後まで自分らしいプレーがしたい」と昨年55位タイに終わったメジャーでのリベンジを胸に誓った。ちなみに2連続イーグルはツアー史上15人目の快挙。

　そんな上田とは対照的にアニカとウェブはエンジンがかからず、ともにイーブンパー72の66位タイと出遅れ「ボギーの数（3ボギー）が多過ぎる。こんなに叩いていたらダメに決まっている」（アニカ）と落胆の表情を見せた。またディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア（メキシコ）も終盤不本意な連続ボギーを叩き、3アンダー69で22位タイにとどまったものの「まだ初日。順位は気にしていないし、これから挽回すれば良い」と楽観的だった。

　一方、上田とともに日本人最高位でのスタートを切った不動は「出だしの1番で2オンに成功して、いいパットが打ててバーディ発進。それで波に乗れた」と8バーディ、2ボギーのラウンドを振り返った。また、9番パー4でティーショットをピンそば約2メートルにつけてイーグルを奪い首位と3打差の13位タイにつけている宮里は、4年前予選落ちを喫した思い出の地（サニングデールGC）での好発進に「目標をクリアできた。すごくいいプレーだった」と満足感を漂わせた。

　その他、参議院議員の父・良郎氏をキャディに従え登場した横峯さくらは5つバーディを奪ったものの、3番パー4で手痛いトリプルボギーを叩き、1アンダー71の52位タイ。佐伯三貴は4オーバー76で121位タイ、馬場ゆかりも5オーバー77で128位タイと出遅れている。