プロ転向後3戦目の20歳リッキー・ファウラー（米）が、前週のプレーオフ進出の勢いに乗って突っ走ろうとしている。

　米男子ツアーのフォールシリーズは、現地時間29日開幕のバイキング・クラシック（ミシシッピ州マディソン、アナンデールGC）を含めて残り2試合。全試合終了後の賞金ランキング125位以内という来季のシード権争いのサバイバルレースは大詰めとなり、いよいよ激しさを増してきた。

　そんな中、一気に注目の的となっているのが新鋭のファウラーだ。先週のフライズ・ドットコム・オープンでは、トロイ・マッテソン（米）、ジェイミー・ラブマーク（米）と3人のプレーオフに進出。2ホール目でマッテソンに敗れはしたものの、その実力を世界中に示した。先週の2位タイでおよそ44万ドル（約4,000万円）を稼ぎ、獲得賞金額は55万3,700ドル（約5,000万円）。ツアーメンバーではないため、賞金ランキングには入ってこないが、現状では同ランク135位に相当する金額を稼いでいる。しのぎを削ったラブマークは出場していないが、ファウラーは今大会で一気に賞金を稼いで来季のシード権獲得を目指している。

　もちろん、新人、ベテランが入り混じる他選手らの争いも見逃せない。2001年の全英オープン優勝後、大スランプに陥っていたデビッド・デュバル（米）が、現在62万3,824ドル（約5,600万円）を稼いで賞金ランキング125位におり、賞金シードまであと一歩に迫っている。タイガー・ウッズ（米）を抜いて世界ランクNo.1の座についたこともある実力者は、ここで上位に入って自信を取り戻そうと必死だ。

　また、ツアー1勝の今田竜二も参戦。今季は賞金ランキング115位と今ひとつのままここまで来てしまったが、最高の形でシーズンを終えようと戦いを続けている。