全英女子オープンを含むヨーロッパシリーズを目前に控え、ビッグネームが出場を見合わせた大会で、完全復活を目指す宮里藍とミッシェル・ウィー（米）が好スタートを見せた。

　米女子ツアーのLPGAステート・ファーム・クラシック（イリノイ州スプリングフィールド、パンサー・クリークCC）が現地時間の17日開幕。ここ3試合で2度のベスト10入りを果たしている宮里は第1ラウンド、3番でボギーが先行したが6番でバーディを奪い返してから波に乗り、前半折り返し直後の10番から4連続バーディの猛攻。最終18番もバーディで締めくくり、6バーディ、1ボギーの5アンダー67で回り、首位を走るクリスティーナ・キム（米）に4打差の10位タイの好発進を切った。

　同じく10位タイには、15番パー4でセカンドショットを直接沈めてイーグルを奪ったウィーがつけ、「きっかけがつかめそう。良い感触が戻ってきた」と復活の日が近いことを示唆した。

　首位発進のキムは昨年の今大会で2位に食い込んだが、勝てなかった悔しさを胸にリベンジを誓う。「有名どころは出ていないけれど、優勝は優勝。勝ちたい気持ちが強い人間が勝つ」と目の色を変えて、今季初優勝を狙っている。

　上位は他に8アンダー64で回ったヨー・スヨン（韓）が単独2位。7アンダー65をマークしたリー・ジヨン（韓）とクリスティー・マクファーソン（米）が3位タイ。上がり4ホール連続バーディを奪ったマクドナルドLPGA選手権チャンピオンのヤニ・ツェン（台）が6アンダー66で5位タイにつけている。なお上田桃子は今大会に出場していない。