世界ランク1位のロレーナ・オチョア（メキシコ）が4週連続優勝に向け、絶好のポジションを確保した。

　米女子ツアーのギンオープンがフロリダ州リユニオン、ギン・リユニオンリゾートを舞台に、現地時間の17日開幕。第1ラウンドのこの日、5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークしたオチョアが、首位タイのカリン・コーク（スウェーデン）、テレサ・ルー（台）に1打差の3位タイにつけた。同じ3位タイにはライバルのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ルーキーのヤニ・ツェン（台）、今季同ツアー初Vを狙うカリー・ウェブ（豪）ら。また昨年のこの時期に椎間板ヘルニアを発症し、無念のリタイヤをしたアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は、2アンダー70で回り22位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのブリタニー・リンシコム（米）は2オーバー74で91位タイと出遅れた。

「短いバーディチャンスを何度か外したけれど、いいゴルフができました。4試合連続で出場しているので、少し疲れていますが、本番が始まってしまえばそんなことは言っていられません。明日はもっとバーディチャンスをものにしたい」と4試合連続、今季5勝目を狙うオチョア。その勢いはかつてのアニカを凌ぐほどで、前週地元メキシコで行われたコロナ選手権では、後続に11ストロークの大差をつける桁違いの強さで優勝を飾っている。

　これにはトップタイ発進のコークも「彼女（オチョア）は今、群を抜いている」と脱帽。今や誰がトップに立っても、常にオチョアをマークしなければならない状況になっている。

　日本勢は宮里藍が5バーディ、3ボギーの2アンダー70の22位タイとまずまずの滑り出し。バーディが先行したこの日は前半を2アンダーで折り返し、後半はバーディとボギーが交互に来たが、崩れず2アンダーにスコアをまとめた。ショットの調子が戻り、精神的にも安定した今、そろそろ宮里の優勝争いが見てみたい。

　もう1人、上田桃子は2バーディ、1ボギーの我慢のゴルフで1アンダー71。32位タイからのスタートとなった。相変わらず飛距離はトップクラスだが、フェアウェイをキープしたのが5ホールだけ。これが今ひとつ爆発できない原因なのかもしれない。