上田桃子がルーキーとして挑む最初の試合で初優勝のチャンスを迎えている。

　米女子ツアー開幕戦、SBSオープン at タートルベイ（ハワイ州オアフ島、タートルベイ・リゾート、パーマーC）は現地時間15日、第2ラウンドの競技を終了した。上田は8バーディ、3ボギーの5アンダー67をマークし、通算6アンダー3位タイに浮上。通算7アンダー首位タイのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）とエリカ・ブラスバーグ（米）に1打差と逆転Vのチャンスにつけている。

　初日とは違いリラックスした様子で試合に臨んだ上田は、ショット、パットとも絶好調で、バーディを量産した。「全部の試合で優勝を狙う」と大会前に宣言したとおりいきなりの優勝争いを演じ、相手はアニカと舞台は整った。持前の攻めのゴルフがどこまで通用するか？　楽しみな最終ラウンドとなる。

　対照的に宮里藍は、第1ラウンドに続いてパットが決まらず、ノーバーディの5オーバー77の大叩き。前半は何とか1オーバーで凌いだものの、ハーフターン後の1番と5番をボギーとすると、7番パー4ではダブルボギー。良い所なく、米ツアーの今季初戦を通算9オーバー122位タイで終えた。

　一方トップタイのアニカは昨年、欧州女子ツアー最終戦のドバイ・レディス・マスターズでの1勝のみと、首のケガの影響から不振に陥っていた。それだけに、今年はなりふり構わず開幕戦から参戦。元女王は貪欲に復活勝利を狙っている。

　その他、上田と同じ通算6アンダー3位タイにクリスティー・カー（米）ら3人が並び、世界ランク2位のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）とディフェンディング・チャンピオンのポーラ・クリーマー（米）は通算1アンダー26位タイ。