プロゴルファーの他にモデルの肩書きを持つルーキーのアンナ・ローソン（豪）が初めてリーダーボードの最上段に立った。

　3週間ぶりの開催となった米女子ツアーの新規トーナメント、ベル・マイクロLPGAクラシック（アラバマ州モービル、ロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル、マグノリア・グローブスGC）が現地時間の11日開幕。第1ラウンド5アンダー67の好スコアをマークしたローソンが、同じルーキーのシャンシャン・フェン（中）とともに首位タイの好発進を切った。

　1打差の3位タイに初優勝が待たれるアンジェラ・パーク（ブラジル）、ニコル・キャストラール（米）、ミシェル・エリス（豪）らが続き、マクドナルドLPGA選手権チャンピオンのヤニ・ツェン（台）、クリスティ・カー（米）、ジョン・ジャン（韓）らメジャーチャンピオンが3アンダー69、7位タイにつけている。

　今季ノーシードながらツアーデビューを飾ったローソンは、トーナメントリーダー初体験に「すごくいいプレーが出来ました。フェアウェイをキープして、ピンに寄せ、パットを決める。理想のプレーが出来ました」と声を弾ませた。本人によるとここ数試合、調子は良かったのだが「パットが全く入ってくれず」予選落ちが続いていた。今季は9試合に出場し、予選を通ったのは2回だけ。自己ベストはLPGAコーニング・クラシックでの15位タイで、賞金ランク150位と、来季のシード権が危ない状態。ここで一気に上位に入り、来季は予選会に出場しなくてもツアーに出られる環境を整えておきたい。

　モデル業も務める美貌の持ち主だが「もちろんゴルフへの情熱の方が大きい」とプロとしての活躍を誓う。「月曜日に替えたばかりのパターがいい仕事をしてくれた」と言うローソンがグリーン上で笑顔になれれば、成績もついてくるはずだ。

　その他、全米女子オープンで優勝争いを演じ、その直後にプロ転向したステイシー・ルイス（米）は2アンダー70で回り13位タイとまずまずの滑り出しを見せたが、今大会出場選手中、もっとも賞金ランク上位につけるポーラ・クリーマー（米）は6オーバー78の大叩きで117位タイと大きく出遅れた。なお宮里藍と上田桃子は国内ツアーに参戦中。