国内女子ツアーのアクサレディスゴルフトーナメント（北海道・苫小牧ゴルフリゾート72 エミナGC）は10日、最終ラウンドの競技を終了。トップタイからスタートした諸見里しのぶが4バーディ、2ボギーの2アンダー70で回り、通算6アンダーで今季初勝利を飾った。2打差の単独2位に古閑美保、米ツアーから凱旋出場した上田桃子が通算1オーバー16位タイに入った。

　07年の日本女子オープンを制した諸見里が、自身3度目の歓喜の瞬間を迎えた。今季は前週まで18試合に出場し、トップ10フィニッシュ9回とまずまずの成績を残しているが、優勝にはあと一歩届かず賞金ランクは21位に低迷していた。しかし今大会は最終日を首位タイから出ると、終始安定したゴルフでスコアを2つ伸ばし、通算6アンダーで逃げ切り勝利。優勝賞金1,440万円を加え、同ランク10位まで浮上した。「（途中から）優勝を意識していました。後半戦も精一杯頑張ります」と諸見里はツアー3勝目を喜んだ。

　一方、今大会から国内ツアーに本格復帰した女王・上田は、2バーディ、3ボギーと最後まで波に乗れず、通算1オーバーでフィニッシュ。16位タイで優勝を逃したものの、ラウンド後には「今年はメジャー（公式戦）に勝ちたいです」と語り、次の目標を見据えていた。

　その他、通算3アンダー単独3位に現在賞金ランクトップの福嶋晃子。通算2アンダー4位タイに大山志保、原江里菜らが入ったが、米ツアーからスポット参戦しているナタリー・ガルビス（米）は、いい所なく通算5オーバー37位タイで大会を終えた。