宮里藍が念願のアメリカ初優勝に向け好位置をキープした。

　現地時間20日に行われた米女子ツアーのウェグマンズLPGA（ニューヨーク州ピッツフォード、ロカストヒルCC）第2ラウンド。第1ラウンドでトップタイの好発進を切った宮里は、2日連続で4アンダー68をマークし、通算8アンダーで首位に2打差の3位タイにつけた。単独トップは、ノーボギーの7アンダー65と爆発したモーガン・プレセル（米）で通算10アンダー。1打差の単独2位に第1ラウンド15位タイのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が浮上している。

「2日連続4アンダーで回れたことは大きいです。いいリズムで打てたことがスコアにつながりました」と完全復活に向け好調なラウンドを振り返った宮里。この日は2番でティーショットを左に引っかけボギーが先行したが、続く3番でバーディを奪い返すと、完全に自分のペースを取り戻した。

　首位を行くのは同期で仲の良いプレセル。「モーガン（プレセル）もいいプレーをしていたし、どうしても4アンダーくらいでは回りたかった。我慢して自分のリズムを作れた」と手応えを感じている様子。悲願の初優勝には残り2日間もこのペースでスコアを伸ばさなければならないが、「明日はムービングデーなので、みんな（スコアを）伸ばしてくると思います。でもそれに惑わされず、自分の目標である4アンダーに向けて集中するだけです。自分の世界に入れれば、結果は後からついて来ると思います」ときっぱり。久々の優勝争いの喜びを全身から漂わせ、瞳を輝かせた宮里だった。

　その他、通算8アンダー5位タイにクリスティー・カー（米）とクリスティーナ・キム（米）がつけたが、ディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア（メキシコ）は「ショットはいいのにパットが入らない」とグリーン上で苦しみ2アンダー70止まり。通算2アンダーでミッシェル・ウィー（米）らと並び17位タイに足踏み状態。また初日75位タイと出遅れたポーラ・クリーマー（米）は通算1アンダー32位タイに順位を上げたが、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は通算1オーバー54位タイに低迷している。

　なお上田桃子は今大会に出場していない。