女王ロレーナ・オチョア（メキシコ）が、年間グランドスラム達成に向けて好発進を切った。

　米女子ツアーのメジャー第2戦マクドナルドLPGA選手権は現地時間5日、メリーランド州ハバー・ド・グラースのブルロックGCで開幕した。ツアー4勝のベテラン、ロリー・ケーン（カナダ）とツアー4年目のエミリー・バステル（米）の2人が6アンダー66で回り、トーナメントをリード。大本命のオチョアは3打差の9位タイスタートとなった。

　この日のオチョアはドライバーが今ひとつだったものの、アイアンショットが冴えて18ホール中16ホールでパーオンに成功。13番でダブルボギーを叩いたが、5つのバーディを奪い3アンダー69でホールアウトした。叔父の死去という不慮の事態で前週のギン・トリビュート・ホステッド・バイ・アニカをスキップしてぶっつけのメジャー参戦となったが、そのスキをほとんど見せないあたりは、さすが世界ランクNo.1だ。

　トップタイと1打差の単独3位にリンジー・ライト（英）、さらに1打差の4位タイにマリア・ヨース（スウェーデン）、ニコル・キャストラール（米）他。今季限りで引退するアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は2アンダー70のラウンドで、朴セリ（韓）らと並ぶ18位タイにつけた。また、ディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は、カリー・ウェブ（豪）、ポーラ・クリーマー（米）、クリスティー・カー（米）他と共に1アンダー71の37位タイから巻き返しを狙う。

　一方、日本勢は思うようなゴルフができずに苦しい一日となった。上田桃子は3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で回り、59位タイと何とか踏ん張ったものの、宮里藍は大苦戦。前半は1バーディとまずまずのプレーを続けたが、11番でダブルボギーを叩くと続く12番でもダブルボギー。さらに13、14番でも連続ボギーと立ち直れず、5オーバー77の131位タイと大きく出遅れた。一昨年は優勝争いを演じたコースで、今回は予選通過すら危ぶまれる事態となってしまった。