殿堂入り選手のカリー・ウェブ（豪）が、わずか1メートルのパーパットをミス。その瞬間、トップと9打差6位タイで出たリー・スンワ（韓）の逆転優勝が決まった。

　米女子ツアー、ギン・トリビュート・ホステッド・バイ・アニカ最終ラウンド（現地時間1日、サウスカロライナ州チャールストン、リバータウンCC）は、雷雨の予報により時間を繰り上げてスタート。2位タイに6打差の通算18アンダー単独首位でこの日を迎えたソフィ・グスタフソン（スウェーデン）が、3番を終わって通算20アンダーまでスコアを伸ばし、独走態勢に入ったかに見えた。

　ところが、4番をボギーとしたグスタフソンは8番、9番の連続ボギーで様子がおかしくなり、10番でダブルボギー。14番もダブルボギーとし、バックナインで6オーバーを叩いて自滅した。この間に1つ前の組でプレーしていたリーが、18番で約7.5メートルのバーディパットをぶち込み、通算14アンダーで先にホールアウト。しかし、同じ18番でバーディを奪ったウェブに追いつかれ、プレーオフに突入した。

　プレーオフ1ホール目は18番。約5メートルにパーオンしたウェブに対し、リーは約12メートルを残した。先に打ったリーが長いファーストパットをキッチリと寄せてパー。直後に打ったウェブはバーディパットをショートした。次のホールへと進むためのパーパットはわずか1メートル。だが、百戦錬磨のウェブが外して、リーのツアー3勝目が決まった。「今週はパターが特に良い感じだった」と笑顔を見せたリー。最後まであきらめないゴルフが勝利を呼び込んだ。

　グスタフソンは通算11アンダー4位タイと約5年ぶりの勝ち星を逃し、「アニカ（ソレンスタム／スウェーデン）のトーナメントで勝てなくて本当に残念」と肩を落とした。通算9アンダー9位タイに朴セリ（韓）とスーザン・ピーターセン（ノルウェー）。宮里藍はこの日スコアを3つ伸ばし、通算6アンダー20位タイとまずまずの成績で4日間の競技を終えた。

　大会ホステスのアニカはポーラ・クリーマー（米）他と並ぶ通算4アンダー32位タイ。上田桃子は通算2アンダー44位タイで大会を終了した。