ツアー屈指の飛ばし屋、ソフィ・グスタフソン（スウェーデン）が後続に6ストロークの大差をつけ独走態勢に入った。

　今季限りで現役引退を表明しているアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が大会ホステスを務める、米ツアーのギン・トリビュート・ホステッド・バイ・アニカはサウスカロライナ州チャールストンのリバータウンCCを舞台に現地時間の5月31日、第3ラウンドの競技を終了。前日トップ（タイ）に立ったグスタフソンがこの日5つスコアを伸ばし、通算18アンダーで単独首位の座を守った。

　6打差の2位タイに同ツアー約2年ぶりの勝利を狙うカリー・ウェブ（豪）とルーキーのナ・エン・チョイ（韓）が続き、通算11アンダー単独4位に韓国系アメリカ人のジェーン・パークがつける展開。前日『65』の好スコアをマークして5位タイに浮上していたスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は1オーバー73と崩れ、通算7アンダーで11位タイに後退した。

「風が巻いて、すごく難しかったけれど、このスコアで回れてハッピー」と03年以来のツアーVを目指すグスタフソン。この日はイーグル（3番パー5）あり、ダブルボギー（12番パー4）ありの派手な内容だったが、難コンディションに各選手ともスコアメイクに苦しむ中「目の前のショットに集中した」と快調なゴルフを演じた。

　一方、前日まで首位（タイ）を守っていたウェブは苦戦。後半の13番から3連続ボギーを叩くなど乱れ、スコアを1つ落としてグスタフソンに6打差をつけられた。「自分で自分にがっかりした。明日は失うものはないので攻めて行きたい。序盤にスコアを伸ばして、ソフィ（グスタフソン）にプレッシャーをかけたい」と唇を噛み締めた。果たしてグスタフソンの独走はあるのか？　ウェブが一矢報いるか？　最終ラウンドはショットメーカー同士の熾烈な優勝争いが期待できそうだ。

　日本勢は、前日「アメリカに来て以来、一番すっきりしたゴルフが出来た」とショット、パットともに好調なところをアピールした上田桃子が、1イーグル、1バーディ、4ボギーの1オーバー73にとどまり、通算3アンダーで25位タイから34位タイに後退。宮里藍は相変わらずショットは好調なのだが、パットが決まらずイーブンパー72で回り、通算3アンダーで上田、アニカらと同じ34位タイにつけている。