カリー・ウェブ（豪）がメジャーシーズンを間近に控え、調子を上げて来た。

　米女子ツアーのギン・トリビュート・ホステッド・バイ・アニカ（サウスカロライナ州チャールストン、リバータウンCC）が現地時間の29日開幕。第1ラウンドのこの日、1イーグル、5バーディの7アンダー65をマークしたウェブが、キム・インキョン（韓）と並び首位タイの好スタートを切った。

　1打差の単独3位にソフィ・グスタフソン（スウェーデン）が続き、5アンダー67、4位タイに金美賢（韓）、クリスティー・カー（米）、インビー・パーク（韓）らがつけた。だが、ポーラ・クリーマー（米）は3アンダー69で17位タイ。大会ホストのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）も5番パー4でトリプルボギーを叩くなど乱れ、イーブンパー72の60位タイにとどまった。

「風がなかったし、昨夜の雨でボールが止まりやすかったことがスコアメイクの助けになった」とノーボギーの快調なゴルフでトップタイ発進のウェブ。例年、メジャーシーズンになると俄然目の色が変わるが、マクドナルドLPGA選手権を次週に控え調子はほぼピーク。「ショットだけでなくパットも良くなってきた」と06年以来、約2年ぶりの同ツアー優勝に意欲を見せる。「勝ってないと言っても、それはアメリカでの話で、オーストラリアでは今年も勝っているんです」と好調さをアピールしたウェブの残り3日間の戦いに注目だ。

　一方、日本勢は宮里藍が3バーディ、1ボギーの2アンダー70にスコアをまとめたが、上位のスコアが伸びたため順位的には30位タイと平凡なもの。それでも昨季苦しんだショットは完全に復調したようで、この日のフェアウェイキープ率とパーオン率は共に8割超えと好調。あとはパットさえ決まってくれたら、十分上位で戦えそうな雰囲気になってきた。

　また、1週間休みを取って静養十分の上田桃子は序盤でイーグルを奪ったものの、あとが続かずイーブンパー72止まり。アニカらと並ぶ60位タイと出遅れている。