アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が、現役最後の年に自ら主催する大会の制覇を熱望している。

　現地時間29日開幕の米女子ツアー、ギン・トリビュート・ホステッド・バイ・アニカ（サウスカロライナ州チャールストン、リバータウンCC）は、その名の通りアニカ自らホステス役を務める重要な大会だ。

　実は第1ラウンドから、現在ロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）と殿堂入りの大先輩、ジュリー・インクスター（米）と同じ組でプレーすることが決まっていた。だが、残念ながらオチョアは親戚の病気という理由で直前になって欠場。新旧女王対決はお預けとなったが、それでもインクスターとの技の競演はファンにとってたまらない。

　今季はすでに3勝し、絶好調のアニカ。No.1の座をオチョアから奪還し、有終の美を飾るためには、さらなる勝ち星とメジャータイトルが必要になってくる。また、第一線を退いた後もホステスを務める今大会には出場する可能性もあるが、それでも自らの名を冠した試合で勝つチャンスは残り少なく、今年はどうしても勝利を挙げたいところだ。次週にメジャー今季第2戦マクドナルドLPGA選手権を控えた今、最高の舞台で勝ってこそ真の女王。アニカのパフォーマンスに注目だ。

　また、ツアー14年目で前週に念願の初優勝を飾ったリタ・リンドレイ（米）、好調のポーラ・クリーマー（米）に加えて、カリー・ウェブ（豪）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、モーガン・プレセル（米）ら実力者も勢揃い。アニカ最後の年にV争いをしようと誰もが目の色を変えている。

　また、先週は休養にあてた上田桃子、宮里藍の日本勢も参戦。上位に食い込み、チャンスがあれば勝利を狙う。