アメリカにしては珍しく、悪天候のため試合が72ホールから54ホールに短縮されることになった。

　現地時間16日行われた米女子ツアーのサイベース・クラシック（ニュージャージー州クリフトン、アッパー・モントクレアCC）第2ラウンドは、全体の約半数にあたる午前スタート組がプレー中だった午前11時02分、降雨が激しくなり中断。そのまま天候回復が見込めないため中止となった。

　通常のサスペンデッドは翌日にその続きから再開、という流れになるのだが、今回は第2ラウンド途中までのスコアは採用せず、17日に改めて第2ラウンドを行い、試合を72ホールから54ホールに短縮することが決まった。

　LPGAのトーナメントディレクター、スー・ウィッターズ氏は「順延ではなく中止、短縮になったのは苦渋の決断。日曜日の予報も芳しくないので、最終日に36ホールを強行することは無理だと判断した。それに今日の雨の中と明日、晴れてからスタートする組との間に著しい不公平が生じるため、今日のスコアはすべて採用しないことにした」と2日目が中止になった理由を説明。

　だが首位タイからスタートし、雨の中スコアを伸ばしていたレイチェル・ヘザリントン（豪）は、「中止は残念。もしスコアが悪かったら、中止になって悪かったスコアが帳消しになるのだから良かった、と思えるでしょうけれど、私はいいプレーをしていたので帳消しにされるのは悲しいです」と複雑な表情をのぞかせた。日本勢は宮里藍が午前組でスタートし、前半ハーフのプレーを終了していただけに“骨折り損”の観が否めない。

　第2ラウンドが中止になったため、順位は前日と変わらず、5アンダー67で首位タイにヘザリントンの他、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）とキム・ソンヒ（韓）の3人。1打差の4位タイに連覇を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）、ブリタニー・ラング（米）、パット・ハースト（米）らが続き、宮里は3アンダー69、10位タイの好位置につけている。

　ここ2試合予選落ちの上田桃子は「パットが決まらずスコアメイクできなかった」と、初日は1オーバー73の64位タイと出遅れている。