女王の座奪還を目指すアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）と、現在不動の女王の座に君臨するロレーナ・オチョア（メキシコ）が初日から火花を散らしている。

　米女子ツアーのミケロブ・ウルトラ・オープンがバージニア州ウィリアムスバーグのキングスミル・リゾート＆スパ、リバーC）を舞台に現地時間の8日開幕。雨まじりの第1ラウンドはグリーンがやわらかく、アグレッシブなゴルフを各選手が展開し、バーディラッシュの様相を呈した。

　そんな中トップに立ったのは、コースレコードタイの8アンダー63と爆発したスコットランド出身のマーリー・マッケイ。現在33歳で「前半も後半も自分の年齢を下回れてうれしい（32-31=63）」と満面の笑みを浮かべた。1打差の2位タイにアニカとヨー・スヨン（韓）が続き、6アンダー65の4位タイにオチョアらがつけている。

　前週2位に食い込んだ47歳のジュリー・インクスター（米）が3アンダー68で20位タイにつけたが、先週インクスターをプレーオフの末破って今季2勝目を挙げたポーラ・クリーマー（米）はイーブンパー71で、ディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）らと並び、74位タイとスタートダッシュならず。久々登場のミッシェル・ウィー（米）も4オーバー75と崩れ、126位タイと大きく出遅れた。

「こんなに皆がスコアを伸ばすなんて驚き。コースはやさしくないのに」と首を傾げるオチョアに対し、「すべてが上手く行った。こんなにバーディ攻勢をかけられたのは今シーズン初めて」と納得の笑顔を浮かべたアニカ。今季アニカはすでに2勝を挙げているが、オチョアが出場している試合ではまだ勝星はない。今週こそ新旧女王のガチンコ勝負を制し、今季3勝目をもぎ取りたい。

　一方日本勢は、前週予選落ちしている上田桃子が3バーディ、2ボギーの1アンダー70で回り59位タイ発進。しかし宮里藍は、ショットの調子が上向いているもののパットが決まらず、2バーディ、2ボギーのイーブンパー71で74位タイと出遅れた。2人とも連戦の疲れがピークに達している頃だけに、体調と相談しながらの残り3日となりそうだ。