スーザン・ピーターセン（ノルウェー）が今季初優勝を思い出の大会で果たそうと張り切っている。

　現地時間8日開幕の米女子ツアー、ミケロブ・ウルトラ・オープン（バージニア州ウイリアムスバーグ、キングスミルリゾート＆スパ、リバーC）は、昨季ピーターセンがツアー初優勝を飾った大会だ。

　メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権で勝利を目前にしながら自滅。その後コーチと作戦を練り直し、07年の今大会で初V。その後、マクドナルドLPGA選手権で2勝目とメジャー初タイトルを手にすると波に乗って5勝を挙げ、昨季はロレーナ・オチョア（メキシコ)に次ぐ賞金ランク2位に輝いた。

　だが、今季は7試合に参戦してクラフト・ナビスコ選手権の2位タイを含めてトップ10入りがたったの2回で未勝利と今ひとつ。クラブを替えたという事情があるにせよ、不本意な戦いが続いている。それだけに、今年も今大会で浮上のきっかけをつかもうと燃えており、予選ラウンドの組み合わせにも刺激を受けている。同じ組でオチョア、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の実力者2人とプレーすることが決まっているからだ。

　受けて立つ2人も負けていられない。5試合連続優勝の記録を前週の5位タイで絶たれたオチョアは、再び連勝しようと練習に余念がない。一方のアニカもすでに今季は2勝しており好調。ロレックスランク（女子世界ランク）No.1の座をオチョアから奪い返そうと意気込んでいる。戦いが初日からヒートアップするのは間違いなさそうだ。

　また、前週のセムグループ選手権で殿堂入り選手のジュリー・インクスター（米）をプレーオフで撃破したポーラ・クリーマー（米）も今季3勝目を狙っている。さらに故障から復活の手がかりを得ようとミッシェル・ウィー(米）も今季2戦目に今大会を選んだ。

　日本勢も前週14位タイと復調気配の宮里藍、ルーキーの上田桃子が揃って参戦。最終ラウンドで優勝が狙える位置にいるため、プレーに専念する。