女王不在の大会に、激戦の気配が漂っている。

　現地時間24日に開幕する米女子ツアーのスタンフォード・インターナショナル・プロアマ（フロリダ州アベンチュラ、フェアモント・ターンベリー・アイル・リゾート＆C）は、今年から始まる新規トーナメント。今季、同ツアーの目玉は言うまでもなく、ロレーナ・オチョア（メキシコ）だが、4週連続優勝を果たしたばかりの女王は、今大会を欠場。そのスキを突いて、優勝をさらおうと全員が目の色を変えている。

　アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）、カリー・ウェブ（豪）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ポーラ・クリーマー（米）、モーガン・プレセル（米）、ジュリー・インクスター（米）ら、オチョア以外の実力者はほとんどが参戦。女王の座を奪還しようとするベテラン勢と、ポスト・オチョア一番手に名乗りを上げようとする若手が入り混じり、大会初代チャンピオンの座を狙っている。

　また、目が離せないのが先週のギンオープンでオチョアと最後まで優勝争いを演じたルーキーのヤニ・ツェン（台）だ。今季2度目の2位で、新人王レースを圧倒的にリード。自信を持ってプレーしており、初優勝のチャンスをうかがっている。

　日本勢2人も元気いっぱいだ。上り調子の宮里藍は、自分のリズムでプレーできれば優勝争いも夢ではない。上田桃子も体調が今ひとつだった先週の状態を抜け出せれば、持ち前の攻撃的なゴルフを見せてくれるはず。5位タイとなった開幕戦以上の成績を出して、同期のライバル、ツェンに早めに追いつきたいところ。