ロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）はやっぱり強かった。

　オチョアの4週連続優勝がかかった米女子ツアー、ギンオープン（フロリダ州リユニオン、ギン・リユニオンリゾート）は現地時間20日、最終ラウンドを行った。オチョアは前日7アンダー65を叩き出し、2位のヤニ・ツェン（台）に1打差の通算16アンダー単独首位でスタート。前半だけで3つのバーディ（ノーボギー）を奪い、通算19アンダーまでスコアを伸ばした。

　同じ最終組でプレーしたルーキーのツェンも負けてはいない。1番、2番、5番バーディの後、6番のボギーで一歩後退したが、10番で約6.5メートルのイーグルパットをぶち込んで通算19アンダー。このホールをバーディとしたトップのオチョアと1打差に食い下がった。

　それでも大詰めの終盤になると、実力の差は歴然。ツェンが3ボギーで自滅したのに対し、オチョアは15番でボギーを1つ叩いただけ。3アンダー69でホールアウトし、オチョアが通算19アンダーで勝利を決めた。

　同ツアーの4週連続Vは01年のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）以来。オチョアはセーフウェイ・インターナショナルから勝星を挙げ、その記録に並んだ。「優勝争いをし、良い終わり方ができて本当にうれしいです」と、喜びを口にした。メジャー2連勝中の現女王の強さに、ライバル達もあきらめ顔だった。

　その他上位は、ツェンがオチョアと3打差の単独2位に入った。通算11アンダー3位タイにスーザン・ピーターセン（ノルウェー）他。日本勢は宮里藍がこの日2アンダー70でプレーして通算4アンダー。前日の34位タイから25位タイへと順位を上げた。また、同じ34位タイで出た上田桃子はスコアを1つ落とし、アニカと同じ通算1アンダー44位タイで大会を終えている。