前週プレーオフで負けたポーラ・クリーマー（米）が、その悔しさを晴らす今季2勝目をやはりプレーオフで飾った。

　米女子ツアー、セムグループ選手権最終ラウンド（現地時間4日、オクラホマ州ブロークン・アロー、セダー・リッジCC）に2打差単独首位で臨んだクリーマーは、ボギーが先行する苦しいラウンド。それでも3バーディ、3ボギーの通算3アンダーで、2位のジュリー・インクスター（米）に1打リードして18番を迎えた。

　だが、ここでグリーンをオーバーして3メートルのパーパットを外す痛恨のボギー。アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）と激突して敗れた前週の悪夢が残る中、同じ通算2アンダーでホールアウトしたインクスターとの戦いに挑んだ。

　決着がついたのは2ホール目の10番。インクスターが3メートルのバーディチャンスを決められなかった後で、クリーマーは2.4メートルのバーディパットを入れて、見事に勝利した。「先週のことは忘れた」と新しい気持ちで大会に挑んだクリーマーは、同じプレーオフで勝利を手にすることで悪夢を払しょく。破顔一笑し、今季2勝目に歓喜した。

　一方、約2年ぶりの優勝をあと一歩のところで逃したインクスターは「ずっとパターがしっくり行かなかった。本当に残念。優勝には十分なプレーじゃなかった」と悔しそう。それでも47歳になってもまだまだ元気なところをアピールするには十分な大会となった。

　また、5試合連続優勝に挑んだロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）は2アンダー69で回り、通算3オーバー5位タイに食い込んだものの、記録は途絶えた。「終わりました。すごく頑張ったんだけどうまくいかなかった。来週からまた連続優勝ができるように頑張る」と、前向きなところを見せた。

　その他、プレーオフの2人に4打差の3位タイにジョン・ジャン（韓）とアンジェラ・スタンフォード（米）。5位タイで決勝ラウンドに突入し、この日は11位タイでスタートした宮里藍は、途中まで3バーディ、2ボギーで踏ん張っていた。しかし、15番をダブルボギーとし、1オーバー72。通算7オーバー14位タイで大会を終えている。