宮里藍が首位に5打差の5位タイへ一歩後退した。

　米女子ツアーのウェグマンズLPGA（ニューヨーク州ピッツフォード、ロカストヒルCC）は現地時間の21日、第3ラウンドの競技を終了。前日3位タイにつけていた宮里は、3バーディ、2ボギーの1アンダー71とスコアを伸ばし切れず、通算9アンダーで5位タイへ順位を下げた。

　昼を過ぎて雲行きが怪しくなり、午後2時26分、雷雨のため試合は中断。2時間近くたった午後4時12分に再開されたが、宮里は前日まで絶好調だったショットに切れを欠き、最終18番のボギーで一歩後退した。それでも首位との差は『5』と逆転不可能な状況ではない。次週は子供の頃から憧れてきた最高峰の全米女子オープン（ミネソタ州、インターラチェンCC）が控えている。フェアウェイが狭く、グリーンが小さいロカストヒルCCで自信をつければ、似たようなコースで開催されるメジャー大会にも弾みがつく。最終日は自らに課したノルマ「4アンダー」を上回るプレイを期待したい。

　上位はノーボギーで5つスコアを伸ばしたスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、3打差の2位タイに8アンダー64と爆発したツアー2年目の池恩熹（韓）、インビー・パーク（韓）、前日のトーナメントリーダー、モーガン・プレセル（米）が続く展開。宮里と同じ5位タイに韓煕円（韓）、通算8アンダー7位タイには全米女子オープン連覇がかかるクリスティー・カー（米）がつけ、予選ラウンドでもたついていたディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア（メキシコ）がようやく4アンダー68の好スコアをマークし、通算6アンダーで10位タイへ浮上した。主催者推薦で出場のミッシェル・ウィー（米）は通算1アンダー36位タイ、今季3勝のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は通算1オーバー48位タイと低迷している。

　単独トップのピーターセンは「こんなにいいプレーが出来て自分でもびっくり」と今季初Vのチャンスに胸を躍らせる。先週のオープンウィークはスイングの微調整にあてたが、気分がどうしても盛り上がらず、今大会は直前まで「欠場しようかと思っていた」のだとか。ところが重い体を引きずって出てみると、本人が驚くほどの好調さ。今季は「いいプレーをしているのに勝てない」とこぼしていたが、どうやらその悩みも最終ラウンドで解消できそうだ。