ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が、初のメジャータイトルを狙うシーズンをスタートさせる。

　07年のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権で優勝したステンソンは、現地時間3日開幕の米ツアー、メルセデス-ベンツ選手権（ハワイ州マウイ島、プランテーション・コース）に参戦。昨年末にはターゲット・ワールド・チャレンジ出場のために訪れたカリフォルニア州で、全米オープンの下見を行っていた。

　今年舞台となるのはトリーパインズGC（同州サンディエゴ）。同ツアー4戦目のビュイック招待の舞台でもあるが、連覇のかかる欧州ツアー、ドバイ・デザート・クラシックの前週開催とあって出場は難しい。そのための下見だったが、まだまだ米国では知名度が低いことを思い知らされる出来事に遭遇した。

　2人でプレーを申し込んだステンソンは、わずか5か月前にゴルフを始めたカップルと同じ組にされ、その女性から「今度、こちらに来る時は電話をちょうだいね」と言われたのだ。さらに練習場では、黒いラインの入った練習ボールを打つハメになり、トッププロらしからぬ扱いを受けたのだ。

　当の本人は嫌がるわけでもなく、「楽しいラウンドだったよ。素晴らしい全米オープンのコースだったしね」とエンジョイする姿勢を見せた。これがステンソンのいいところだが、さすがに07年シーズンの欧州ツアー賞金ランキング4位として、米国内でも名前を売りたいところ。そのためにも開幕戦にはどうしても勝ちたいはずだ。