開幕直前!今年の全米オープンのキーホールは?「最注目はティーインググラウンド6個、変幻自在のパー4」
2017年6月14日(水)午前7:22
海外メジャー第2戦「全米オープンゴルフ選手権」がいよいよ明日6/15(木)に開幕する。第117回目を迎える今年はウイスコンシン州にある「エリンヒルズGC」で開催される。最難関メジャーと呼ばれるUSGAのセッティングに注目が集まる。大会を前に、ゴルフネットワークで解説を務める内藤雄士ツアープロコーチが現地を視察。現地6/12(月)に18ホールを歩いてチェック。
コース全体の印象については「事前に写真や映像で見ていたよりフェアなコース。すごくトリッキーでもないし、飛ばし屋だけが有利というコースでもない。飛ぶだけがバーディを獲ることができるマネジメントではなく、いろんなルートでバーディが狙える。飛距離が出なくてもアイアンショットが正確といったように、どんなタイプの選手にもチャンスはある」と様々なシチュエーションで求められるマネジメントの重要性を挙げた。
18ホールの中でも勝負の行方を占うキーホールについて話を聞いた。
レイアップしたからと言って簡単ではない18番パー5
「先ずは最終ホールの18番パー5。2オンも可能なホールですが、狙うとリスクもある。でも、レイアップしたからと言って簡単ではないのが難しい点です。レイアップしてピンを狙うとバーディはおろか、大怪我もあります。このホールは右からフォローの風が吹きます。レイアップする場合は恐らく右サイドになりますが、そこから3打目を狙うと真後ろからのフォローになります。ちょっと鼻息荒くピンを狙って、グリーンをオーバーして外した場合はグリーン奥まで転がってしまう可能性もあります」
朝イチでマウンド越えのティーショットが求められる10番パー4
「次に注目するのは10番パー4です。予選ラウンドは2WAYスタートになりますが、INスタートになった場合の出だしの10番はものすごく難しくなるでしょう。距離の長いパー4で、ティーショットの落とし場所が見えない中、しっかりとキャリーでマウンドを越えていかないといけない。朝イチで体がまだ温まっていない時にしっかりとティーショットを打っていけるかどうか。初日にしても2日目にしても、気持ち良くスタートを切るかどうかは4日間を占うくらい重要です。INスタートの10番は各選手が緊張すると思うので注目ですね」
ティーインググラウンドが6個もある1オン可能な15番パー4
「そして何と言っても注目のホールは15番です。1オンも可能な短いパー4で、USGAがピンポジションからティーの位置まで考えに考え抜いてセッティングしてきたのが伝わる象徴的なホールです。15番はティーインググラウンドが6個もあって、一番手前のティーだと290ヤード台になると思いますが、グリーンが非常い小さいので1オンするのは容易ではありません。また、右は絶対にNGなのでプレッシャーのかかるショットになります。左はOKですが、あまり左に行きすぎるとフェスキューにつかまって大変なことになります。どのティーを使って、ピンポジションがどこになるのか、その組み合わせ次第で難易度はがらりと変わります。予選と決勝でも変わってくると思いますし、各選手のどのような攻め方をしてくるのか楽しみなホールです」
全米オープンゴルフ選手権
1日目 6/15(木) 午後11:00~翌午前10:00
★1日目は「ゴルフネットワークプラス」で午後9時30分より配信
2日目 6/16(金) 午後11:00~翌午前10:00
3日目 6/17(土) 午後11:00~翌午前9:00
最終日 6/18(日) 午後11:00~翌午前9:30
【解説】佐藤信人プロ、ツアープロコーチ内藤雄士
【現地ラウンド解説】プロキャディ杉澤伸章
※1日目~3日目は最大延長午前11:00まで、最終日は午前11:30まで