ツアー関係者の必死な思いも、自然の猛威には勝てなかった。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第4戦のバイキング・クラシックはミシシッピ州マディソン、アナンデールGCを舞台に開催される予定だったが、コースコンディションの悪化により現地時間10月31日、正式に中止が決定した。今後日程を変更して今大会が開催される予定はなく、フォールシリーズは最終戦のチルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック（12?15日）を残すだけとなった。

　アナンデールGCは金曜日の夜から土曜日の朝にかけ、再び50ミリ近い降雨に見舞われ、すでに荒天のため飽和状態だった地面はさらにぬかるみ、とても試合を行える状態ではなくなった。

　トーナメントディレクターのランディ・ワトキンス氏は「自然災害と言っても良い。この辺ではたとえ150マイル離れた場所でも試合は出来ないだろう」と無念の表情で語った。フォールシリーズは賞金ランキング上位125入りを目指す選手にとって1戦1戦が正念場。それだけに中止は残念だが、現在同ランク124位につけるリッチ・ビーム（米）は「仕方がない。自分がコントロール出来るのは自分のゴルフだけ。次の試合でベストを尽くして、結果を受け入れるしかない」と達観した表情を見せた。

　ちなみに前回試合自体がコースコンディションの悪化でキャンセルされたのは、1996年のAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ。1991年のインデペンデント・インシュランス・エージェント・オープンは4月の開催予定だったが、天候不良のため中止。しかし10月に日程をずらして行われた。