サバイバルレースは悪天候により、とんだ水入りとなった。

　現地時間29日に予定されていた米男子ツアー、フォールシリーズ第4戦のバイキング・クラシック（ミシシッピ州マディソン、アナンデールGC）第1ラウンドは、激しい雨のため中止が決定。翌30日に第1ラウンドを行ない最終日は月曜日（11月2日）にずれ込むことが発表された。

　夜通し降り続いた雨はコースを水びたしにし、プレーはまったく不可能な状態に陥った。コースはまるで泥沼。「私の知る限り最悪の状況だ。水の逃げ場が全くなく、泥だらけなんだ」と、ツアーの競技副委員長であるスラッガー・ホワイト氏が語るようにコンディションは最悪だった。

　フォールシリーズ最終戦のチルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックまで1週間の空きがあるため、月曜日までの順延に問題はない。“バブル”と呼ばれる賞金ランキング125位以内の来季の出場権を獲得しようと必死で戦うボーダーライン上の選手たちにとっては、なんともじれったい時間だが、とにかく平常心を保って1日遅れの決戦に挑むしかなくなった。

　その中には、かつての全米プロ王者であるショーン・ミキール（米）もいる。現在の賞金ランキングは177位。今大会を含む残り2試合で何とか125位以内に入り、来季の出場権を獲得したいところだ。

　また、先週プレーオフ負けしたがプロ転向後3戦目のリッキー・ファウラー（米）も初めて経験する順延に、はやる気持ちを抑えるしかない。今後のツアー人生に何度かあるはずの天候不順を冷静に乗り切れればいいのだが。