悲願の賞金王へ藤田が単独トップ! 石川は7位タイ発進
2012年11月29日(木)午後4:43
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国内男子ツアー今季最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップが29日、東京都の東京よみうりカントリークラブを舞台に開幕。大会3連覇と悲願の賞金王を狙う藤田寛之がコースレコードタイの9アンダー61で回り単独トップに立った。僅かに賞金王の可能性を残す谷口徹は1アンダー69で11位タイとやや出遅れた。また、来季から米男子ツアーに本格参戦する石川遼は3アンダー67でプレーして7位タイにつけている。
本大会は、今季の優勝者と賞金ランキング25位(国内ツアーのみの加算)までの者だけが出場を許された今季最終戦にして最後の公式戦。単独16位以内に入れば賞金ランク2位の谷口の結果に関係なく賞金王を獲得できる藤田は意欲満々で臨んだこの日、会心のゴルフを見せた。序盤の2番、3番で幸先良く連続バーディを奪うと、5番をバーディとした直後の6番でイーグルを奪取。中盤にも9番、12番とバーディを重ねると、上がり3ホールでも2つスコアを伸ばして9アンダー61。ノーボギーで回った藤田が後続に3打差をつけ、絶好のポジションから3連覇を狙う。
藤田以外では唯一賞金王の可能性がある谷口は、優勝が絶対条件。ところが快調なスタートを切った藤田とは対照的にスコアメイクに苦しみ、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダー69と低調な滑り出し。それでもゴルフは最後まで何が起こるかわからない。残り3日、奇跡を信じ優勝を目指して突き進む。
今季2勝目を目指す石川は5番、6番で連続バーディを奪い2アンダーで折り返す。後半出だしの10番こそ唯一ボギーとしたものの、14番、17番とバーディを加えて3アンダー67でホールアウト。金庚泰(韓)、ブラッド・ケネディ(豪)と並ぶ7位タイと上々の初日となった。
その他上位陣は、首位と3打差の単独2位に武藤俊憲、4打差の単独3位に久保谷健一。4アンダー66をマークした小林正則、谷原秀人、呉阿順(中)の3人が4位タイ、2アンダー68で回った小田孔明が単独10位につけている。谷口と並ぶ11位タイには片山晋呉、ルーキーの藤本佳則ら5人が名を連ねたが、2試合連続で欠場していた賞金ランク同4位の池田勇太は3オーバー73を叩き22位タイと出遅れている。