全英オープンゴルフ選手権は男子メジャートーナメントの1つ。全英ゴルフ協会（R&A）が主催し、世界で最も古く最も権威のあるメジャートーナメント。英語で“The Open Championship”と呼ばれるのは、第1回大会が開催された1860年当時は他にオープン選手権が存在しなかったためであり、他の大会と区別する表現が何も含まれないということ。優勝者には「クラレット・ジャグ」と呼ばれる優勝トロフィーが贈られる。開催コースは海岸に立地する“リンクス”と呼ばれるコースに限るという不文律があり、人の手を加えない「あるがままの自然の状態」を残したコースで行われる。アンジュレーションに富んだフェアウェイ、壁面をレンガで垂直に切り立たせたバンカー、腰の高さまで伸ばしたラフなどが特徴。また、寒くじめじめとした雨、強く湿った海風など気候とも戦わなければいけない。152回の全英オープンはロイヤルトルーンゴルフクラブで開催される。2016年以来、10回目の開催地となるロイヤルトルーンは1878年の設立。すべての全英オープンのコース候補の中で最も短いコース(8H,123yd)と長いコース(6H,601yd)を持つ。出場資格を持つ大会、各地の予選会を勝ち抜くことで更に出場者が増えることが予想されるが、現在日本からは松山英樹、久常涼、岩﨑亜久竜、中島啓太、星野陸也が出場資格を保有している。昨年大会は大雨の最終日を単独首位から出たブライアン・ハーマンが4バーディ3ボギーの「70」で優勝。日本勢は松山英樹が通算3アンダー13位タイ、星野陸也が通算7オーバー60位タイ。