石川の同級生ノ・スンヨル、コースレコードならずも単独首位!
2012年9月1日(土)午前8:59
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21歳のルーキー、ノ・スンヨル(韓)がコースレコードにあと1打と迫る好スコアで単独トップに立ち、最高のスタートを切った。
フェデックスカップポイントランキング上位100名のみがしのぎを削る米男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦、ドイツ銀行選手権(マサチューセッツ州、TPCボストン)が現地時間31日に開幕。金曜日に初日を迎える変則スタイルで行われる今大会で初日誰よりも素晴らしいプレーを見せたのがノ・スンヨルだった。
出だし直後の2番でバーディを奪うと4番からの4連続バーディで波に乗り、さらに勝負どころの上がり2ホール連続バーディなど後半に4つスコアを伸ばして9アンダー62をマーク。ビジェイ・シン(フィジー)とマイク・ウィアー(カナダ)が持つコースレコード『61』には1打足りなかったが、他の選手たちを引き離すには十分。それでも本人は「試合は72ホールだから、まだまだ先は長い」と浮かれず気持ちを引き締める。
7歳のときクラブを握ったノ・スンヨルは、決して恵まれた環境でゴルフを覚えたわけではない。コースに出るのはまれで、普段は自宅近くの海岸で登校する前に球を打ち、学校の帰りは練習場に直行して腕を磨いて来た。石川遼より約4か月誕生日が早いが同じ1991年生まれの同級生。今季26試合に出場し予選落ちはわずか4試合と抜群の安定感でおよそ137万ドル(約1億1,000万円)を稼いでいる。ルーキーとして着実に賞金を積み重ねてきたノ・スンヨルに、いよいよ優勝のチャンスが巡ってきたようだ。