石川後退も暫定24位タイに踏ん張る 藤田は予選落ち確実
2012年8月11日(土)午前10:26
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一時、首位に迫る勢いを見せた石川遼だったが、後半崩れ上位争いからは一歩後退した。
米男子ツアーの今季メジャー最終戦、第94回全米プロゴルフ選手権(サウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾート)は現地時間10日、第2ラウンドの競技を行ったが、1人がホールアウト出来ずに日没サスペンデッドとなった。「ようやくパットが噛み合うようになってきた」とまずまずの位置(14位タイ)からスタートした石川は、序盤2バーディを奪い、一時トップに肉薄する通算5アンダーまでスコアを伸ばしたが、中盤以降3つのボギーと2つのダブルボギーを叩いて5オーバー77。首位グループと6打差の通算2オーバー暫定24位タイまで順位を下げた。
序盤は見せ場が満載だった。1番でまずバーディ逃しのパー発進を切ると、2番パー5では砂地からのアプローチをオーケーの距離に寄せて1つ目のバーディ奪取。4番パー4では7?8メートルの長いパットを沈めて2個目のバーディを奪い、いよいよ本格的に優勝争いに加わろうとした。しかし8番パー3でティーショットをグリーン右の砂地に打ち込むと、寄らず入らずのボギー。バック9に入ると風がいよいよ強くなり、ナイスショットが流され砂地やラフにつかまる苦しい展開。12番では、果敢にピンを狙った第2打が風に押されてグリーン右の池につかまり痛恨のダブルボギー。その後も立て直すことが出来ずズルズルと後退した。
それでもメジャーチャンピオンのパドレイ・ハリントン(北アイルランド)やジェフ・オギルビー(豪)、ベン・カーティス(米)らそうそうたるメンバーと肩を並べる暫定24位タイ。日本勢最高位で決勝ラウンド進出を決めた石川の残り2日間の戦いに期待したい。
石川以外の日本勢は、ベテランの谷口徹がこの日バーディを1つしか奪えず4オーバー76とスコアを崩したものの、通算4オーバー暫定47位タイで予選をクリア。しかし藤田寛之は上がり5ホール連続ボギーを叩き、7オーバー79の大乱調で通算7オーバー暫定74位タイに沈み予選落ちが決定的となった。