2度の中断を挟んだ末、最終組がスタート出来ないまま雷雨によるサスペンデッドが決定した大会2日目。日本勢は依然苦戦を強いられている。

　米男子ツアーのトラベラーズ選手権（コネチカット州、TPCリバー・ハイランズ）は現地時間22日、第2ラウンドの競技を行ったが、午後になって天候が大荒れとなり午後組がホールアウト出来ないまま順延が決定。続きは土曜日の午前7時に持ち越された。

　現時点での暫定単独トップはディフェンディング・チャンピオンのフレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）で通算9アンダー。1打差の暫定2位タイにネイザン・グリーン（豪／9ホール終了時点）とチャーリー・ホフマン（米／6ホール終了時点）が続き、第2ラウンドに8アンダー64と爆発したブレイク・アダムス（米）が通算7アンダーでスチュアート・アップルビー（豪）らと並び4位タイにつけている。

　前週の全米オープンでメジャー初制覇を果たしたウェブ・シンプソン（米）は、3バーディ、2ボギーの1アンダー69と平凡なスコアながら通算5アンダー暫定10位タイに踏みとどまった。メジャー制覇を飾ってから人生は一変。インタビュー攻勢や諸々の要請があり、睡眠時間も満足にとれないほど多忙な日々が続いていたため、シンプソンにとってこの雷雨は恵みの雨。すでにこの日午前中の組で第2ラウンドをホールアウトしているため、明日は第3ラウンドがスタートするまでの間、ゆっくりと休養を取ることが出来そうだ。リフレッシュして週末を迎えられれば2週連続優勝も夢ではない。

　一方、初日出遅れた日本勢は苦しい戦いが続いている。今田竜二は8ホールを終了し3バーディ、2ボギーと1つスコアを伸ばしているが、通算3オーバーは推定カットラインのイーブンパーまでにはまだ届いていない。暫定109位タイから残り10ホールでどこまで順位を上げることが出来るか注目だ。

　またアメリカ5連戦最後の戦いに挑んでいる石川遼は、スタート直後の2番パー4でボギーを叩いたところでサスペンデッドとなり、土曜の朝から残り16ホールを消化しなければならなくなった。現在通算5オーバー暫定128位タイ。厳しい戦いが続くが今後のチャージに期待したい。