42歳のスティーブ・ストリッカー（米）が2日連続7アンダー63をマークし、単独トップの座を守り切った。

　米男子ツアーのテキサスシリーズ第3戦、クラウン・プラザ招待 at コロニアル（テキサス州フォートワース、コロニアルCC）は現地時間29日、第2ラウンドを行った。前日トップタイのストリッカーが、8バーディ、1ボギーの『63』をマーク。通算14アンダーとして、2位のティム・クラーク（南ア）に1打差をつけトーナメントをリードした。

　通算12アンダー単独3位に久々優勝争いのビジェイ・シン（フィジー）、通算11アンダー4位にショーン・オへア（米）、通算10アンダー5位にジェイソン・デイ（豪）がつけ、初日首位タイグループの一角を担ったウッディ・オースティン（米）が通算9アンダー単独6位。世界ランク3位のポール・ケイシー（英）は、同郷のルーク・ドナルド（英）らと並び、通算7アンダー8位タイにつけている。

　今季ノーザン・トラスト・オープンでの単独2位をはじめ、トップ10に5回入っているストリッカー。だが優勝がないのは、最終日に崩れる傾向があるから。「もし最終日、少しでも良いゴルフが出来たら、1つか2つ勝てていたのに」と本人も詰めの甘さを自覚しており、今回は最終日まで気を抜かずに攻めの姿勢を貫くつもりだ。

　また、前日に「風がこのまま吹かなければバーディ合戦になる」と予想していたシンの言葉通りの展開となったこの日、当の本人は3連続を含む6つのバーディを奪い、しかもノーボギーと理想的なゴルフを展開。「体調？　全く問題ないよ。今シーズンはここまで初日の出遅れが響いて成績が残せていなかったんだ。でも昨日、ようやくスタートダッシュに成功したから大丈夫。今週はノッて行けそうだ」とシン。03年にアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が今大会に参戦。これに反発して出場を辞退して以来の登場となる因縁の大会で、果たしてシンの完全復活なるかに注目だ。

　一方、今田竜二はスタートの10番でいきなりボギーを叩く苦しい滑り出しながら、その後は持ち直して4バーディ、2ボギーの2アンダー68。通算3アンダーは前日の42位タイから31位タイに順位を上げた。

　その他の注目選手は、プロデビュー5戦目のダニー・リー（ニュージーランド）が3アンダー67をマークし、通算4アンダーで初日の42位タイから21位タイに浮上。地元テキサスの星ジャスティン・レナード（米）は通算6アンダー13位タイにつけている。