国内男子ツアー、とおとうみ浜松オープンは19日、静岡県のグランディ浜名湖ゴルフクラブを舞台に第3ラウンドの競技を終了。ルーキーの藤本佳則が4アンダー68で回り、通算14アンダーまでスコアを伸ばして単独首位の座をキープした。2打差の単独2位にこの日6アンダー66をマークした谷原秀人、通算9アンダー3位タイにS・K・ホ（韓）、ジェイ・チョイ（米）がつけている。石川遼は5アンダー67でプレーして通算6アンダー14位タイに順位を上げた。

　初日からトーナメントをリードしているルーキーの藤本は、この日も安定したゴルフを披露。出だし2ホール連続バーディでスタートダッシュに成功すると、4番で1つスコアを落としたものの、その後パーセーブを続けて1アンダーで折り返す。後半は11番、13番でバーディを重ねると、最終18番でもバーディを奪取して4アンダー68。通算14アンダーとした藤本はプロ転向後3試合目にして初優勝に王手をかけた。

　前日43位タイに後退した石川は巻き返しを狙ったこの日、序盤の2番から3連続バーディを奪って絶好のスタートを切る。続く5番をボギーとしたものの、9番でもバーディを奪って3アンダーでハーフターン。後半は13番、14番でバーディを重ね、17番をボギーとした直後の最終18番をきっちりバーディで締めて5アンダー67。通算6アンダーまでスコアを伸ばして丸山大輔、武藤俊憲らと並び14位タイで最終日を迎えることになった。首位とは8打差と昨季大会の雪辱を果たすためにはなかなか厳しい位置ではあるが、昨年も最終日に「64」をマークしプレーオフまで持ち込んでいるだけに猛チャージを期待したい。

　また、前日に自身初のアルバトロスを達成した谷口徹は1イーグル、5バーディ、1ボギーの6アンダー66をマークして通算7アンダー8位タイに浮上した。この日29位タイスタートの池田勇太は6バーディ、3ボギーの3アンダー69でラウンドし通算5アンダー23位タイ、今季1勝の藤田寛之は4つスコアを伸ばして通算4アンダー32位タイに順位を上げた。

　その他上位陣は、通算8アンダー5位タイに片岡大育、篠崎紀夫、ブレンダン・ジョーンズ（豪）、谷口と同じ8位タイに近藤共弘、岩田寛らがつけている。