海外男子
A.カブレラが激戦を制す! K.ペリー、史上最年長メジャーVならず
2009年4月13日(月)午前11:25
右の拳を力強く突き上げ、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が雄叫びを上げる。アルゼンチンに初めてグリーンジャケットがもたらされた喜びに陽気な歓声が響いた。
メジャー今季初戦、第73回 マスターズ(ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC)は現地時間12日、最終ラウンドの競技を終了。世界ランクトップ2のタイガー・ウッズ(米)、フィル・ミケルソン(米)の強烈な追い上げを尻目に、最終組のケニー・ペリー(米)とカブレラが忍耐強くプレーを続けた。ペリーが16番でこの日3つ目のバーディを奪った時には、残り2ホールで後続に2打差をつけて通算14アンダー単独首位。48歳8か月2日のメジャー最年長優勝がチラついたが、オーガスタの魔女はすんなりと偉業を許してくれない。
17番パー4のティーショットが右の林に吸い込まれかけながら木に当たって戻ってくる場面もあった後、ペリーはこのツキを生かしきれない。第2打をグリーンオーバーさせるとボギーとし、2位タイとの差は1打に縮まった。18番でもティーショットをバンカーに入れ、パーパットを外してボギー。通算12アンダーにスコアを落とし、1アンダー71で回ったカブレラと先に上がったチャド・キャンベル(米)の三つ巴のプレーオフにもつれこんだ。
18番パー4で行われたサドンデス1ホール目、キャンベル、ペリーのティーショットはフェアウェイをキープ。カブレラは右の林に打ち込み、第2打をフェアウェイに出しただけのピンチを、右上約2.5メートルにつけてパーで切り抜けた。3人の中で唯一人、メジャータイトル(07年全米オープン)を手に入れている貫禄を披露。ペリーもパーオンこそできなかったが、ベタピンに寄せるスーパーアプローチでパーセーブ。2打目がバンカーにつかまったキャンベルだけがパーパットを決められずに脱落し、勝負はカブレラ vs. ペリーの一騎打ちとなった。
2ホール目の舞台は10番パー4。フェアウェイから先に打ったペリーのセカンドショットは左ラフ。バックスイングで木が気になるライからピンを約5.5メートルオーバーし、しっかりと打ったパーパットを入れられなかった。対するカブレラはフェアウェイからグリーンオン。バーディパットこそわずかに左に外したが、きっちりとパーで上がって、アルゼンチン人として初めてマスターズを制覇した。
1968年にロベルト・デ・ビセンゾ(アルゼンチン)が、プレーオフ進出の成績でホールアウト。だが、スコアを間違えて申告し、ボブ・ゴールビー(米)に優勝をさらわれて以来、アルゼンチン人はグリーンジャケットと縁がなかった。カブレラの快挙は、“ビセンゾの悲劇”と呼ばれるこの悪夢を払拭するものになった。
その他、通算10アンダー単独4位に片山晋呉。フィル・ミケルソン(米)は通算9アンダー5位、タイガー・ウッズ(米)は通算8アンダー6位タイに食い込んだ。通算2アンダー20位タイに今田竜二、トレバー・イメルマン(南ア)、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)、アンソニー・キム(米)。メジャー3連勝に挑んだパドレイ・ハリントン(アイルランド)は通算イーブンパー35位タイで大会を終えた。
メジャー今季初戦、第73回 マスターズ(ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC)は現地時間12日、最終ラウンドの競技を終了。世界ランクトップ2のタイガー・ウッズ(米)、フィル・ミケルソン(米)の強烈な追い上げを尻目に、最終組のケニー・ペリー(米)とカブレラが忍耐強くプレーを続けた。ペリーが16番でこの日3つ目のバーディを奪った時には、残り2ホールで後続に2打差をつけて通算14アンダー単独首位。48歳8か月2日のメジャー最年長優勝がチラついたが、オーガスタの魔女はすんなりと偉業を許してくれない。
17番パー4のティーショットが右の林に吸い込まれかけながら木に当たって戻ってくる場面もあった後、ペリーはこのツキを生かしきれない。第2打をグリーンオーバーさせるとボギーとし、2位タイとの差は1打に縮まった。18番でもティーショットをバンカーに入れ、パーパットを外してボギー。通算12アンダーにスコアを落とし、1アンダー71で回ったカブレラと先に上がったチャド・キャンベル(米)の三つ巴のプレーオフにもつれこんだ。
18番パー4で行われたサドンデス1ホール目、キャンベル、ペリーのティーショットはフェアウェイをキープ。カブレラは右の林に打ち込み、第2打をフェアウェイに出しただけのピンチを、右上約2.5メートルにつけてパーで切り抜けた。3人の中で唯一人、メジャータイトル(07年全米オープン)を手に入れている貫禄を披露。ペリーもパーオンこそできなかったが、ベタピンに寄せるスーパーアプローチでパーセーブ。2打目がバンカーにつかまったキャンベルだけがパーパットを決められずに脱落し、勝負はカブレラ vs. ペリーの一騎打ちとなった。
2ホール目の舞台は10番パー4。フェアウェイから先に打ったペリーのセカンドショットは左ラフ。バックスイングで木が気になるライからピンを約5.5メートルオーバーし、しっかりと打ったパーパットを入れられなかった。対するカブレラはフェアウェイからグリーンオン。バーディパットこそわずかに左に外したが、きっちりとパーで上がって、アルゼンチン人として初めてマスターズを制覇した。
1968年にロベルト・デ・ビセンゾ(アルゼンチン)が、プレーオフ進出の成績でホールアウト。だが、スコアを間違えて申告し、ボブ・ゴールビー(米)に優勝をさらわれて以来、アルゼンチン人はグリーンジャケットと縁がなかった。カブレラの快挙は、“ビセンゾの悲劇”と呼ばれるこの悪夢を払拭するものになった。
その他、通算10アンダー単独4位に片山晋呉。フィル・ミケルソン(米)は通算9アンダー5位、タイガー・ウッズ(米)は通算8アンダー6位タイに食い込んだ。通算2アンダー20位タイに今田竜二、トレバー・イメルマン(南ア)、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)、アンソニー・キム(米)。メジャー3連勝に挑んだパドレイ・ハリントン(アイルランド)は通算イーブンパー35位タイで大会を終えた。








